「感謝することが大事」ということは、もう誰に言われなくてもわかっていると思いますが、その感謝をちゃんと伝えていますか?特に長年一緒に暮らしていると、なんだか照れくさくて素直に伝えることができないという人も多いのではないでしょうか?しかし!それでは感謝は伝わりません!パートナーがエスパーでもない限り。
今回は、面と向かって感謝を言葉にするのはちょっと、という方に向けて、ほんのちょっとだけ驚きが入った、「プチサプライズありがとう」の方法です。
家庭に軸足を置き家事や子育てをしながら仕事もしている男性「兼業主夫」で、放送作家でもある杉山錠士さんが、実際にパートナーに対して使ったことがあるものを中心に、そのテクニックを教えてくれました。
誕生日プレゼントやプロポーズなどでサプライズを計画する男性はたくさんいると思いますが、「女性はみんなサプライズが好き」とは限りません。僕の妻がまさにそう。比較的いいリアクションで驚いてくれるのですが、むしろびっくりしすぎて本来伝えたいことが頭に入ってこないそうです。こっちとしては考えている時が楽しいんですけどね。
とはいえ、そこまで驚かない程度であれば、素直に喜んでくれます。もちろんストレートに思いを伝えるのもいいことなんですが、言っている方も言われている方もちょっと恥ずかしいと感じてしまうので、集中できなかったりすることも。そこで今回はそんな妻に向けたプチサプライズで感謝を伝える方法をご紹介します。
往年の名作映画のようなタイトルですが、だいぶ違います。100均とかで売っているような物でOK。まず、ハンカチに油性フェルトペンで「いつもありがとう」を書きます。
それを他の洗濯物が干してあるところに一緒に干しておくか、もしくは取り込んだ洗濯物に紛れ込ませておきます。そうすると……「あれ?なんだろうこれ?……あらー!」となるはず。
ポイントはパートナーが面倒だと思っている時に見てもらうことです。
また、ただ紛れ込ませるだけでなく、できれば子どもと一緒に計画してやると「こんなことするなら、洗濯物たたんでよ!」的な反応になることもないでしょうし、ベストはそれを見つけたあとに一緒にたたむとか取り込むという作業をすることですね。
パートナーとの日常的なやりとりはLINEという人が多いと思います。もちろんスタンプや、文章で感謝を伝えるのもいいですが、直筆のメッセージは、そこに手間が加わるのでより気持ちが伝わります。でも、手紙を渡すのはそれなりにハードルが高い。なので、間をとって。手書きした感謝のメッセージを画像で撮って送るのがおすすめです。
つたなくてもちょっとイラストとかがあるとよりイイと思います。あとは1枚に全てを詰め込まないで、何枚かに分けるといいですよね。これはページをめくるような感覚で先を読む楽しみができます。
ただし、気を付けなければいけないのは、パートナーが忙しい時間に送ると逆効果になることも。昼休みとか帰宅時間くらいがちょうどいいかと思います。
これも直筆メッセージですが、こちらはアナログ作戦。トイレのドアの内側に感謝のメッセージを貼っておきます。すると、トイレに入る時には気づかず、便座に座った時にはじめて気づくのでプチサプライズになります。
ポイントはメッセージを貼る高さ。何気なく貼ろうと思うと割と高い位置に貼ってしまいますがそうするとドアを開ける時に気づかれてしまい台無しです。
思ったよりも低い位置の方が座るまで気づかないので効果的。これは気づかれなくてもしょうがないくらいのものだと割り切って勝負した方がいいです。
あとは潔癖症のパートナーの場合は、避けた方がよさそうです。
料理を使った感謝といえば、オムライスやオムレツにメッセージを書くのは定番ですよね。でも、これをワンランク上にしてくれるのが「蓋」の存在です。
持ってきてくれた段階や、その途中でメッセージに気づくより、何気なく蓋を開けたら「何これ!」という方が驚きは大きくなります。
個人的におすすめなのがタジン鍋。
そもそも料理をするのに便利ですし、必ず蓋を取る必要があるので。オムレツをタジン鍋に入れておくだけでワンランクアップ間違いなし!
これは感謝というよりは、ちょっと元気づけたいときのプチサプライズ。
シンプルに冷蔵庫に入っているたまごのちょっと見えないところに「このたまごを取ったあなたはラッキー!いいことがあるよ!」とフェルトペンで書いておきます。これは意外にうれしいです。
もちろん、全部に書いておいてもいいし、取りそうなところの一つか二つに書いておいてもOKです。やってもらった方は、そのちょっとした気遣いに喜べると思います。
ちなみに、我が家では実際にこういうことをやったりしています。特にタジン鍋とか、たまごは過去、やったことがあって、疲れていたけど笑ってくれました。
そんなことをやっていると娘もそういうのが好きになって妻が帰ってくる前に、玄関前にこんな絵を描いて妻を迎えていました。
これはさらに妻が喜んでいましたよ。
全体的に言えることですが、たとえば男性から女性にむけた感謝のメッセージというと「家事」について伝えるケースが多いと思います。
しかし、ここに感謝しても、そもそも「感謝する暇があったらやってよ」という逆襲に遭うことも考えられますよね。パートナー自身が押しつけられているような感覚になることも考えられます。
そこで、特に働いているパートナーに向けたものであれば「仕事」や働いていることに対して感謝を伝えることを忘れないようにした方がいいと思います。この「仕事に対する感謝」を続けると、自分に対しても相手が仕事に対する感謝を向けてくれるようになります。きっと。
そして感謝も大事ですが「がんばっててすごいね」など「認める」というポイントを伝えることで、より響くようになると思います。
さらに言えば、家事にしても仕事にしても、それをしてもらうためのパートナーではないはずです。いてくれている事だけで感謝。「いつも元気でありがとう」「いつも笑顔でありがとう」というと、元気じゃない時、笑えない時には辛いところもありますよね。メッセージはシンプルに「ありがとう」だけでもいいかなと思います。
よかったらぜひ試してみてください。
子育て情報サイト「パパコミ」編集長、兼業主夫放送作家・株式会社ジョージ代表取締役。妻がフルタイムで働いている共働き家庭であることもあって、2008年頃から家事育児に軸足を置くことを決意。“兼業主夫放送作家”へ。現在も16歳と8歳の娘たちのパパで炊事や掃除など家事全般を担当。
人気のキーワード
おいしい家族育とは?
『食を通じて家族の未来を育む 』をコンセプトとした、ハウス食品グループがお届けする、
共働き家族をはじめとしたあらゆる家族へ向けた応援プロジェクトです。
「食卓」を家族でつくることから生まれる、新たなおいしさや、育まれる家族の絆、慈しみの心を育てていくことを目的に、毎日に役立つレシピや、調理アイディア紹介、家族の時間を見つめ直すきっかけに繋がるコラムなどをご紹介。みなさまの笑顔あふれる毎日を応援しています。