トップメッセージ

ハウス食品株式会社 代表取締役社長 浦上博史

新型コロナウイルスの感染拡大は世界の経済社会に大きな影響を及ぼしましたが、同時に私たちに大きな気付きも与えることになりました。気候変動の問題や格差の拡大、国家間の分断、資本主義のあり方など、これから始まるポストコロナの時代に向けて、私たちは様々な課題に対処していかなければなりません。
私たちハウス食品グループは創業100周年にあたる2013年に「食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共に創るグッドパートナーをめざします。」というグループ理念を策定し、一企業市民として様々なステークホルダーの方々にとってグッドパートナーでありたいという想いを掲げました。このグループ理念は、企業市民として果たすべき「3つの責任」~すなわち「お客様への責任」「社員とその家族への責任」「社会への責任」~を念頭に置いて制定されたものですが、これからのポストコロナの時代においてもサステイナブルな社会に貢献できる存在になるべく、この「3つの責任」をより高い次元で実現できる企業グループに向けて、弛まぬ変革を続けてまいります。
現在、私たちハウス食品グループは3年単位で中期計画を策定しておりますが、2021年4月からスタートした第七次中期計画の中では、「3つの責任」各々にテーマと実行計画を具体的に設定して、取り組みを推進しています。
「社会に対する責任」では「人と地球の健康」のために、一企業市民としてやらなければならない「循環型モデルの構築」と、食を生業とする企業だからこそより良くできる「健康長寿社会の実現」の2つのテーマを通じて、笑顔ある暮らしの実現に取り組んでまいります。
「社員とその家族に対する責任」では、ダイバーシティの実現を通して生産性の向上につなげ、社員の成長と豊かな生活、そして企業グループの成長の両立をめざしてまいります。
そして「お客様に対する責任」では、「バリューチェーン」という概念を導入して事業区分を再整理することを進めております。このバリューチェーンとは原材料の生産から調達・加工・製品・サービス~そしてお客様の口に入るまでの一連の価値の連鎖のことを指します。当社グループはお客様に「食で健康」をお届けする領域として、「スパイス系」「機能性素材系」「大豆系」「付加価値野菜系」の4つのバリューチェーンにフォーカスして、グローバルにプレゼンスのあるクオリティ企業をめざして、バックキャスト視点で変革を推進してまいります。

私たちハウス食品グループはこれからも食を通じて、お客様の笑顔を、社員とその家族の笑顔を、そして笑顔あふれる社会を、共に創るグッドパートナーをめざして歩みを続けてまいります。