日頃より格別のご支援を賜り、厚く御礼を申しあげます。
2024年3月期は、コロナ後の経済活動の再開に伴う市場環境の変化、原材料価格の高騰、インフレ進行に伴う消費者の行動変容、各国の金融政策のギャップから来る急激な円安の進行などが重なり、企業経営にも多大な影響を及ぼしました。
そのような状況のなか、当社グループは第七次中期計画で掲げた「グローバルにプレゼンスのあるクオリティ企業」をめざす姿と考え、バックキャストの視点で事業構造の再構築を推し進めるとともに、急激に変化する事業環境への対応を進めた結果、海外食品事業は各展開エリアの市場環境変化を受け大幅な減益となりましたが、他の4つの事業セグメントは増益となり、グループトータルでは増収増益となりました。
2024年4月よりスタートした第八次中期計画では、グループ全社が共創して「力」を発揮できるバリューチェーン体制を構築し、将来に向けさらに成長できる「礎」を築くステージと置いております。「3つの責任」における「お客さまに対する責任」では、「食で健康」をグローバルに届けるためバリューチェーン経営の実現をめざすことを、「社員とその家族に対する責任」では、多様性を力に変えクオリティ企業への取組を強力に支えることを、「社会に対する責任」では、グローバルな企業活動で生じる環境負荷は企業の責任として取り組むことを、テーマに掲げ最終年度の2027年3月期は売上高目標3,600億円、営業利益目標270億円をめざしてまいります。
株主のみなさまにおかれましては、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
ハウス食品グループ本社株式会社
代表取締役社長