気候変動への対応<重要課題>

中長期目標

中長期目標

※Scope1,2:第七次中期計画(~2023年度)までは、マネジメント指標を売上原単位で設定して取り組みを推進
第八次中期計画(2024年度~)からは、カーボンニュートラルを目指していくことから、マネジメント指標を排出
総量へ変更して取り組みを推進。 (2022年5月決算説明会:2050年カーボンニュートラル宣言)

※Scope1,2:2023年まではエネルギー起源CO2

※Scope3目標設定の考え方:具体的な施策案を検討し、中期計画ごとで削減目標を設定して取り組んでいく

CO2排出量の削減 エネルギー使用量、CO2排出量実績

集計方法などの詳細については、ESGデータ集に記載しています。

エネルギー使用量

2013年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
エネルギー使用量 [TJ] 1,535 1,497 1,476 1,463 1,492 1,487 1,585
原単位[TJ/売上高百万円] 0.00562 0.00526 0.00528 0.00546 0.00560 0.00520 0.00505
ガソリン [kl] 784 558 481 327 306 330 514
灯油 [kl] 5 2 2 2 0.3 0.7 0
軽油 [kl] 1,216 776 205 94 67 101 147
LPG・ブタン [t] 2,383 2,427 2,408 2,153 2,117 2,177 2,158
重油 [kl] 1,323 1,118 1,110 1,095 1,027 865 770
天然ガス [万m3] 456 534 555 622 680 637 887
都市ガス [万m3] 1,401 1,365 1,352 1,335 1,393 1,391 1,329
蒸気 [t] 3,840 1,971 3,840 1,389 2,028 4,126 3,898
電力 [MWh] 150,421 145,076 144,059 142,947 139,955 142,242 148,213

CO2排出量実績

2013年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
CO2排出量 [百t] 1,306 1,257 1,214 1,179 1,164 1,128 1,096
Scope1
(エネルギー使用)
572 560 544 541 564 553 550
Scope2(電力購入) 734 697 670 638 599 575 546
原単位
[t/売上高百万円]
0.478 0.441 0.434 0.440 0.436
(0.494)
0.394
(0.446)
0.349
(0.390)
国 内 1,036 974 912 860 831 813 723
海 外 268 283 303 319 332 315 374

Scope3

2021年度 2022年度
排出量 [百t] 12,915 12,056

CO2(Scope 1,2)の第三者保証

2022年度のCO2排出量実績(Scope1,Scope2)については、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパン株式会社による第三者保証報告書を受け、信頼性の向上を図っています。

CO2(Scope 1,2)の第三者保証

再生可能エネルギーの利用拡大

ハウス食品グループは以下に太陽光パネルを設置しています。(2024年7月時点)

日本 ハウス食品株式会社 静岡工場
ハウス食品株式会社 福岡工場
ハウスギャバン株式会社 関東工場
ハウスウェルネスフーズ株式会社
株式会社デリカシェフ 久喜工場
株式会社壱番屋 大阪営業所
株式会社壱番屋 太宰府水城店
株式会社壱番屋 焼津国道150号店
株式会社壱番屋 一宮本曽川店
海外 ハウスフーズアメリカ社 ロサンゼルス工場
浙江ハウス食品社
ティムフード社

主な設置事例

  • 主な設置事例

    ハウス食品静岡工場に設置した太陽光パネルの年間発電量は1,477千kWhを見込んでいて、年間のCO2排出量の削減効果は約700t-CO2です。

  • 主な設置事例

    デリカシェフ久喜工場に設置した太陽光パネルの年間発電量は517千kWhを見込んでいて、年間のCO2排出量の削減効果は約230t-CO2です。

  • 主な設置事例

    ハウスウェルネスフーズに設置した太陽光パネルの年間発電量は344千kWhを見込んでいて、年間のCO2排出量の削減効果は約124t-CO2です。

  • 再生可能エネルギーの利用拡大

    ハウスフーズアメリカ社カリフォルニア工場に設置した太陽光パネルの年間発電量は284千kWhを見込んでいて、年間のCO2排出量の削減効果は約57t-CO2です。

壱番屋の環境の取り組みはこちら

グループ横断取り組み 多拠点一括エネルギーネットワークサービス

ハウス食品の静岡工場に発電施設「ガスコージェネレーションシステム」を設置し、発電した低CO2電力をハウス食品グループの国内関係会社・事業所に融通する仕組みです。

JFEエンジニアリンググループが保有する低CO2電力を活用しています。

グループ横断取り組み 多拠点一括エネルギーネットワークサービス

ガスコージェネレーションシステムの導入によるCO2の削減

  • ハウス食品福岡工場、奈良工場に高効率ガスコージェネレーションシステムを設置。

    <福岡工場>
    年間発電量:390kWh
    CO2排出量の削減効果:約66t-CO2

    <奈良工場>
    年間発電量:1,000kWh
    CO2排出量の削減効果:約297t-CO2

  • ガスコージェネレーションシステムの導入によるCO2の削減

インターナルカーボンプライシング(ICP)制度の導入

CO2(Scope1,2)削減に寄与する設備投資について、2018年度より「実稼働年数での投資回収可否」等を条件とする環境投資基準を適用していましたが、当社削減目標の引き上げに伴い、2024年度3月より新たにインターナルカーボンプライシング(ICP)制度を導入しました。

制度の概要

社内炭素価格
  • 6,000円/t-CO2
対象
  • 自社のGHG排出量(Scope1+2)に削減貢献のある設備投資
運用方法
  • 対象となる設備投資に伴うGHG排出量に対し、社内炭素価格の適用により仮想的に収入換算します。
  • その上で、当社の投資回収年数基準よりも長い「実稼働年数」での投資回収可否によって投資判断を実施します。

Scope3の削減について

排出量の多い上位4つのカテゴリを『重点取り組み』として具体策を掲げて削減に取り組んでいます。

Scope3の削減について

※モーダルシフトへの継続的な取り組み

商品の輸配送の物流においても、環境負荷の低減(モーダルシフト)に努めています。
2023年度のモーダルシフト率は44.7%でした。

モーダルシフト
幹線輸送をトラック輸送から大量輸送が可能な鉄道や船舶とトラックとの複合輸送にすること。
効果としてはエネルギーの節約、CO2排出量の低減、交通渋滞の緩和などがあります。

持続可能な物流体制の実現の為に ~国内食品メーカーによる協働~

  • ハウス食品グループは、効率的で安定的な持続可能な加工食品物流体制の実現に取り組んでいます。
    食品メーカー6社とF-LINEが共同で物流効率化に取り組む「F-LINEプロジェクト」に参画し、「競争は製品で、物流は共同で」の精神のもと、これまでに内航・鉄道の共同輸送、中継リレー輸送、東北・中部・北海道の配送拠点統合、長時間待機・附帯作業解消に取り組んでいます。

    2019年4月、食品メーカー5社 で共同物流会社「F-LINE株式会社」を設立

    エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会主催の優良事業者表彰式が開催され、ハウス食品は国土交通省海事局長賞を受賞しました。

    詳細はこちら

  • 持続可能な物流体制の実現の為に ~国内食品メーカーによる協働~

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)

  • ハウス食品グループ本社は2021年5月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」へ賛同を表明し、TCFDコンソーシアムに加盟しました。
    2023年度よりTCFD提言に沿った気候変動対応に関する検討を行いました。今後、HP上や統合レポートで財務系、非財務系の情報開示やグループが取り組む環境マテリアリティにおける目標及び達成度について積極的に情報開示をしていきます。

    ただし、TCFDは、2023年10月12日の2023年ステータスレポートの公表と同時に、その任務を全うし解散しています。

    2024年度TCFD開示内容

  • 気候関連財務情報開示タスクフォース