ハウス食品グループは、全ての事業活動が自然環境から恩恵を受け、また自然環境に影響を与えていることを認識し、自然環境との調和を図り、持続可能な社会のために「生物多様性」の保全に取り組んでいます。
生物多様性保全方針のもと、急速に消失し、今後も減少の危機にある森林を守るために「パーム油」と「紙」の取り組みを行っています。
ハウス食品グループでは、2018年に「持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)」に加盟し、2024年7月時点でハウス食品の全ての自社工場(関東工場、静岡工場、奈良工場、福岡工場)とハウス食品ブランドのレトルト製品を製造するサンハウス食品においてRSPOサプライチェーン認証を取得しています。
ハウス食品グループは多くの紙を使用している製品パッケージでFSC®など認証紙の使用を推進しています。
製紙メーカー・印刷会社などと連携し、「Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)」の認証などを受けた紙の使用と認証マークの表示を進めています。
これらを通じて、森林に関する課題に配慮した持続可能な社会の実現に貢献していきます。
Forest Stewardship Council®(FSC:森林管理協議会):森林の適切な利用と保全のために活動する国際的な非営利団体
GLOBALG.A.P.認証は、農業生産の安全性と持続可能性を確保するための国際基準を提供する認証制度です。
ハウス食品グループのジャワアグリテック社(インドネシア)では、わさび農園を運営していて、単一のわさび栽培者としては世界最大規模となっています。
ジャワアグリテック社では、栽培で使用する農薬の正しい使用と保管、水質管理、農園作業者への衛生教育、農園から加工場への輸送、施設内の加工工程や福利施設での衛生管理、廃棄物(副産物)の管理などに取り組むことで、持続可能な農業実践の推進を行うことで、環境への影響を最小限に抑えるための管理手法を採用し、生物多様性の取り組みを強化しています。
「国際的な視点から生物多様性の保全に関する共同研究を実施し、その成果を元に他の企業やステークホルダーとの対話を図ることで、真に生物多様性の保全に貢献する取組を進める。」というJBIBの活動目的に賛同し、加盟して活動をしています。
ハウス食品グループでは、国内外すべての拠点において、排水処理設備で地域ルールや慣習に準じた水質まで浄化してから河川または下水へ放流する、または水処理施設が設置されていないごく限られた施設においては、地域の公共下水道に決められたルールに準じて流している(排水処理施設を経由せず河川等の自然環境へ放流している拠点はない)ことから、流域を含めた自然環境への汚染影響をだしていないことを確認しています。