
2025年に創業75周年を迎えたマロニー株式会社は、1950年に吉村商店として創業し、1964年に「溶けにくいはるさめ」として『マロニーちゃん』の販売を開始しました。
今回は同社の営業部で管理栄養士を務める福田萌生さんにお話を伺います。福田さんは管理栄養士として、レシピ開発からSNSでのレシピ発信、展示会対応まで幅広く手がけ、日々『マロニーちゃん』の食べ方を提案しています。
福田さんが「食」に関わる想いや、『マロニーちゃん』の製品誕生までの歩みと合わせて、75年の伝統を守りながら広げる取り組みを聞きました。
目次

マロニー株式会社 福田 萌生(ふくだ もえみ)
2016年マロニー株式会社入社。
兵庫県豊岡市出身。大学で栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得。給食委託会社、保育園勤務を経て、マロニーへ入社。現在は営業部直属の管理栄養士として、『マロニーちゃん』を用いたレシピ開発や小学校での食育授業、イベントや展示会でのレシピ提案などを幅広く担当する。料理好きの母の影響で、子どもの頃からお菓子作りや料理の手伝いをよくしていた。
──福田さんが管理栄養士をめざされたきっかけを教えてください。
福田:私の出身地、兵庫県豊岡市は緑豊かで、海の幸にも山の幸にも恵まれた土地です。母が料理上手だったので、一緒に台所に立ったり、お菓子を作ったりする機会が多く、「食」に関心を抱いて育ちました。将来はお菓子作りの道へ進みたいと思っていたのですが、恩師の勧めもあり、管理栄養士の養成課程がある大学へ進学することにしたんです。
──大学卒業後は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?
福田:最初は給食委託会社に所属し、高齢者施設で働いていました。ただ、そこでは利用者の方の顔が見えない立場だったので、おいしく食べていただけているかがわからなかったんです。次に勤務した保育園では、給食の献立作成や調理、食育活動などを担当しました。ここでは子どもたちとの距離が近く、園児が給食室の窓を開けて「今日のごはんはなぁに?」と聞きにきたり、「おいしかったよ!」と声をかけてくれたりして、とてもやりがいがありました。
──その後、2016年にマロニーに転職されたのですね。
福田:「食」に関してもっと新しいことに挑戦してみたい、多くの方に情報を届けられる仕事に携わりたいと思い、食品会社を選びました。学生のときから鍋パーティーには欠かさずマロニーを入れていましたし、関西出身なのでマロニーにはなじみがありました。現在は、自社商品を使ったレシピ開発をはじめ、InstagramやXといったSNS運営、展示会やイベントへの参加、商談への同行など、業務は多岐に渡ります。テレビの取材を受けたり、海外で開かれる展示会に参加したり、思ってもみなかった経験ができています。
──勤務してもうすぐ10年とのことですが、これまでにどれくらいの数のレシピを考案されたのでしょうか?
福田:自社のウェブサイトに掲載されているレシピのほか、営業向けの提案資料や学校給食への提案、SNS投稿用など、合わせると500品以上になると思います。以前は営業担当者からの依頼を受けてレシピを考案することが多かったのですが、最近は、たとえばSNS用だったらトレンドのメニューを取り入れ、見映えのするデコレーションの鍋を考案するなど、自分からも積極的に提案するように心がけています。
──福田さんのレシピには、『マロニーちゃん』を揚げたり、スイーツにしたりとユニークなものがたくさんありますね。
福田:中国輸出向け商品の包材用に「あんかけ揚げマロニー」を作ったのが最初だったのですが、乾燥タイプの『マロニーちゃん』を揚げるとパフ状に膨らむことを、私もそれまで知らなかったんです(笑)。そこから、素揚げして味つきのパウダーをふってスナックみたいに食べたらおもしろいのではないか、アレルギーフリーのおやつにもいいな、と「マロニースナック」などに発展させていきました。ほかにもオーブントースターと電子レンジで作れる「マロニーチョコスティックバー」や、特定原材料等28品目不使用でアレルギー対応の「マロりんとう(マロニーのかりんとう)」など、スイーツやおやつの展開を進めています。
──長く愛されている『マロニーちゃん』。そのよさを守りつつ、新しい食べ方を提案するにあたり、どんなことを大切にしていますか?
福田:乾燥ならつるつるシコシコ、生ならもちもちプリプリで、ちょっとコシがあるのがマロニーの特徴です。メニューを考案するときも、その「食感」はしっかり守ったレシピにしたいと思っています。また、もうひとつのマロニーの魅力である「味しみのよさ」を生かすことも大切にしています。SNSなどでリサーチしてみても、まだまだマロニーの鍋以外の使い道が浸透していないと感じていますので、日々、新たなレシピを考え、発信していかなくてはいけないなと思っています。
──「溶けにくいはるさめ」として誕生した『マロニーちゃん』ですが、製品の特徴やその開発秘話を教えてください。
福田:『マロニーちゃん』は、じゃがいものでんぷんとコーンスターチ(とうもろこしのでんぷん)を組み合わせた独自製法で、煮くずれしにくく、もちもちつるつるとした食感が特徴です。「まろやかに煮える」というイメージから、社内公募で『マロニー』と名づけられました。試験販売当初の1964年頃は、知名度がない上に、パッケージからどんな商品かわかりにくかったこともあってまったく売れず、全品返品されてきたこともあったそうですが、パッケージ改良や社名と商品名の統一、販路拡大などの工夫を重ね、地元関西で認知を獲得してきました。その後、1995年に女優の中村玉緒さんを起用したCMがきっかけで、一躍全国区の商品へと発展しました。
──では、ここからは製品についてマロニー営業部の日𠮷亮介さんにお話を伺います。

マロニー株式会社 日𠮷 亮介(ひよし りょうすけ)
2013年マロニー株式会社入社。
大阪府出身。前職の食品メーカー営業を経て、現在はマロニー営業部として、マロニーチルド事業、業務用事業での近畿、中四国、九州エリアを担当。チルド事業をメインに、担当エリア量販企業へのマロニーチルド家庭用商品の配荷拡大に取り組んでいる。
──マロニー株式会社は2017年からハウス食品グループのグループ会社となりましたが、現在、御社が担当している製品について教えてください。
日𠮷:2022年4月からチルドを除く家庭用事業(乾燥タイプの『マロニーちゃん』)をハウス食品へ譲渡し、当社ではチルド事業、業務用事業、輸出専売品を継続して取り扱っています。家庭用商品としては、チルドの『生マロニーちゃん』、『プチ!プチ!海藻麺』、そして2025年9月に発売した、2年半振りの新商品『平べったい生マロニーちゃん』があります。
──おもに生タイプを担当されているのですね。『平べったい生マロニーちゃん』は、約2年半ぶりの新商品とのことですが、特徴を教えてください!
日𠮷:『平べったい生マロニーちゃん』は、その名の通り平たい形状が特徴です。生マロニーのもちもちとした食感をさらに感じていただけるよう、『生マロニーちゃん』の5倍の太さである10mmの広幅麺を採用し、食べ応えをアップしました。『生マロニーちゃん』は、秋冬の鍋シーズンに売上が集中します。「鍋の具材」としての食べ方が主流ですが、差別化して「鍋の〆」になるものを生マロニーで作れないか、という発想から『平べったい生マロニーちゃん』が誕生しました。
今回、広幅麺を採用したことで、「主食」としての可能性が広がったのではと考えています。『平べったい生マロニーちゃん』は、特に辛いスープや味の濃いつゆと相性がよいので、パッケージの裏面では流行の麻辣湯(マーラータン)のレシピを紹介しているんですよ。鍋の具材から鍋の〆へ、さらに主食へ、と今後さらなる展開をしていけたらと考えています。シリーズで売り場に並べることにより、お客様に選ぶ楽しみもご提供できたらと考えています。
──福田さんが営業の方に同行し、商談でレシピ提案することも多いと伺いました。日𠮷さんは営業担当として、福田さんが商談に同行してくれることについて、どのように感じていらっしゃいますか?
日𠮷:率直に、かなり心強いですね。たとえば私は生協様の農産部門のバイヤーさんとの商談が多いのですが、担当している直近約8年は、生協様メニュー提案専属のような形で頻繁に福田さんに同行してもらって、メニュー提案を行ってきました。旬の農産商品を使ったり、その時期の催事に合わせたりすることで、メニューがバイヤーさんに評価され、採用されることで実績拡大につながりました。
──福田さんが営業に同行する際に心がけていることはありますか?
福田:そうですね、最初は営業担当者の隣で話を聞くだけでしたが、回数を重ねるうち、バイヤーさんのニーズや、どういう提案をしたら先方に響くかを考えるようになりました。採用されるには提案するレシピが魅力的なことはもちろんですが、例えば日𠮷さんが担当されている生協様であれば、カタログに掲載するために料理写真の「シズル感」も大切なので、ライティングを工夫したり、マロニーだけでなくそのバイヤーさんが扱っている食材もおいしく見えるように配慮して調理・撮影しています。それと、試食提供のタイミングには心を砕いています。調理場がない場合は持参の際に保温時間を逆算して作ったり、マロニーの冷めると固まってしまう性質を抑えるために、油を少し多めに加えてほぐれやすくしたりするなど、工夫していますね。商談先の調理場をお借りできる場合はできたてを食べていただいています。鍋はもちろんですが、夏向けにマロニーとそうめんを一緒にゆで、混ぜて食べていただく提案をしたこともあります。実は『サラダにマロニーちゃん』(細麺タイプ)とそうめんはゆで時間が同じなので、同時にゆでられて、しかもカロリーオフになり、ふたつの食感を楽しめる、という一石三鳥提案でした。
──取引先の方々は、福田さんの専門的な説明にどのような反応を示していらっしゃいますか?
日𠮷:福田さんの新鮮なメニュー発想を高く評価していただいていると感じますね。たとえば、冬なられんこんを使ったメニューを提案したい。でも、れんこんはどうしても煮物、炊き物一辺倒になってしまう。そんなときに福田さんが「れんこん鍋」を提案し、バイヤーさんが「ああ、そういう使い方もあるのか!」と驚かれたことがありました。れんこん自体の拡売につながりますし、マロニーの使い方としてもおもしろいということで採用されたんです。
──今後、福田さんに期待しているのはどのようなことでしょうか?
日𠮷:そうですね、昨今、価格一辺倒の提案は淘汰され、商品に対してどのような魅力ある提案ができるかが採用のポイントになっていると感じています。様々な切り口でメニュー提案してくれる福田さんの発想力を生かし、力を合わせてマロニーの販路拡大を実現していけたらと考えています。
──保育園での勤務経験は、子ども向けレシピの考案など、今の仕事にも活かされていますか?
福田:そうですね。保育園勤務時にアレルギーについて勉強する機会があったので、その知識を活かせているのではと思います。マロニーを使ったアレルギー対応レシピも考案していて、たとえばパスタの代わりに『生マロニーちゃん』を使った「マロニーでナポリタン」は、特定原材料8品目(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ))不使用です。2017年には「LFA食物アレルギーと共に生きる会」が主催する展示会に出展し、マロニーがアレルゲン不使用であることの普及を行いました。
──小学校での食育授業なども行っているそうですね。
福田:はい、2023年9月に、じゃがいもでんぷんの原産地である北海道中札内村の小学校で、JA中札内村・南十勝農工連と共同で食育の特別授業を行いました。マロニーについて楽しんで学んでもらえるようクイズ形式で授業をしたり、マロニーをルーペで観察してもらったり。
マロニーの麺は実はリボン型で、気泡があるんです。そこに味がしみるから、おいしくなるんだよということを伝えたら、子どもたちは興味津々でした。授業のあと、給食にマロニー入りの担々スープを出していただいたのですが、みんな「マロニーだ!」と喜んで食べてくれて、うれしかったですね。
──営業部の日𠮷さんに再びお話を伺います。関西では『マロニーちゃん』を使ったナポリタンが、学校給食に採用されたこともあるそうですね。
日𠮷:数年前、奈良市内の一部の学校給食でマロニーを使ったナポリタンが採用されました。従来はスープなど汁物での利用が多かったのですが、「マロニーを主食として食べる」という発想が評価されたと聞いています。小麦粉のパスタをマロニーに置き換えることで、小麦アレルギー対応にもなりました。調理現場の方も「パスタをマロニーに置き換える」という点に、おもしろさを感じてくださっていたと聞いています。マロニーは冷めると固まる性質があるため、そこをクリアするのに試行錯誤をくり返していただき、実現に至りました。提供食数は1回5000〜6000食ほどですが、マロニーが主食として採用された画期的な事例だったと思います。
──プライベートでは1歳半になる男の子のお母さんでもいらっしゃる福田さん。息子さんはもう『マロニーちゃん』デビューされたのでしょうか?
福田:先日、家で試作をしているときに1〜2本あげたら、「ちゅるちゅる!」とおいしそうに食べてくれました!わが家はまだ子どもが小さいのでこれからですが、友人からは「子どもが好きだから、マロニーのレシピを教えて」と言われることも多いですね。つるっとした食感が、子どもに好まれるみたいです。
──ご家庭での料理に『マロニーちゃん』が登場することも多いですか?
福田:会社でかなり試作品を食べているので、家で作る頻度はそこまで高くないのですが、鍋にはやっぱり欠かせませんし、春巻きに入れたりはしています。また、夫がよく食べるほうなので、マロニーでかさ増しをしたりもしますね(笑)。
──海外展開も積極的に考えているそうですが、今後『マロニーちゃん』の魅力を国内外にどう広げていきたいですか?
福田:マロニーといえば鍋、鍋といえばだしですが、「だし文化」はまだ欧米の方にはなじみが薄いですよね。ただ、近年では訪日する海外の方も増えたので、少しずつ受け入れられてくるのではと思っています。マロニーとともに、だし文化・和食文化を広めていきたいですね。また、井上社長が「マロニーはアレルゲンフリー・グルテンフリーの麺として、麺文化があるところなら世界中どこでも『主食』としてやっていける可能性を持っている」と話していますように、主食麺としての魅力も訴求したいですね。ラーメン好きな海外の方も多いので、いま流行している麻辣湯をマロニーで作ったり。お箸を使う文化がある国でしたら、さらに親和性があるのではと思います。
──海外で開催された展示会にも参加されたそうですね。また、現在、海外では何か国くらいの国で『マロニーちゃん』は販売されているのですか?
福田:はい。上海での展示会にお手伝いとして同行しました。中国語ができないのでレシピ提案はできなかったのですが、事前に作り方を紹介したパンフレットを作成したり、試食用の鍋を作って来場者に食べていただいたりしました。現在はアメリカ、韓国、ドバイなど世界18か国で展開しています。
──海外向けのレシピで、とくにおすすめのものがあれば教えてください。
福田:海外の方におすすめしたいレシピは、アメリカのソウルフード「マカロニ&チーズ」(マッケンチーズ)のマカロニをマロニーに置き換えたレシピです。濃厚なチーズソースにマロニーを絡めていただく、満足感たっぷりの一品です。
海外向けのおすすめレシピのほか、お子様向けのおすすめレシピをnoteで詳しくご紹介しています!こちらもぜひご覧になってみてください。
【note】「あなたの食卓」から「世界のテーブル」へ!管理栄養士が伝える『マロニーちゃん』の魅力
──同僚や先輩から受けたアドバイスで、今でも心に残っている言葉はありますか?
福田:はい、あります。5年ほど前、当時の上司に「受動的ではなく、もっと能動的に仕事をしてほしい」と言われたことを、ずっと心に留めています。前職では決められた仕事がびっちりありましたし、転職した当初も営業担当者に依頼されたレシピを開発したり、上司の指示で動くことが主になっていて、なかなか自分から意見を出すことがなかったんです。その言葉を意識して仕事をするようになったら、いろいろなところに目がいくようになって。受動的に仕事をしているだけでは、自分自身が成長できないということにも気づきました。今後も、どうやったらお客様に商品を手に取っていただけるか、おいしく食べていただけるか、どうリピートにつなげるかを積極的に考えて、レシピを開発したいと思っています。
──創業75年の"伝統を守る"ことと、新しく"変えていく"こと、その両方を見据えながらレシピを開発されていらっしゃるんですね。
福田:そうですね。「マロニー=鍋」というこれまでのイメージは大切にしたいですし、そこは揺るがないと思うんです。ただ、年間通して食べていただくには春夏はもちろん、冬であっても鍋以外の食べ方を開発していく必要があると思っています。逆に、『プチ!プチ!海藻麺』は、夏は売り上げが伸びるのですが、冬になるとなかなか買ってもらえないんです。なので、クリスマス向けの料理のデコレーションとして使う提案をするなど、夏以外でも手に取っていただけるよう訴求しています。
創業当時の「家族で鍋を囲む」時代から、核家族になって食卓のあり方も変わってきていると思います。そういう意味では、新商品の『平べったい生マロニーちゃん』は主食麺にもなりますから、ひとり暮らしの方にも使っていただきやすいですし、ヘルシー志向の若い女性にも受け入れていただけると思います。そうした新しい食べ方も育てていきたいです。
──今後、福田さん個人としてはどのようなことに力を入れていきたいですか?また、仕事の原動力になっているものは何ですか?
福田:日々、仕事を通してやりたいことが生まれてくるのですが、もっと商品が認知されるよう、SNSを活用していきたいです。料理教室やイベント、食育活動など、お客様の声を直接聞ける場ももっと増やしたいですね。原動力になっているのは、「おいしい」「また食べたい」というお客様の言葉や笑顔でしょうか。また喜んでいただけるものを作りたい、という気持ちが支えになっているように思います。
──最後に、福田さんにとって『マロニーちゃん』とは?
福田:調理前のマロニーは何の味もしない麺なのですが、だしや調味料を吸うことでどんどんおいしくなっていくんです。私もこの10年で、料理教室や食育活動に携わったり、営業さんと商談に同行したり、SNSを担当したりと本当にたくさんの経験を積ませていただきました。味を吸っておいしくなるマロニーみたいに、私もさらに成長していきたいと思っています。
お客様に喜んでもらいたいー。
その想いに突き動かされ、レシピ開発に挑み続ける福田さん。彼女のひたむきな努力が、『マロニーちゃん』を「鍋の具材のひとつ」から「主食」へ、さらには世界で愛される食材へと羽ばたかせるのかもしれません。
取材日:2025年10月
内容、所属等は取材時のものです
▶マロニー株式会社
文:山村奈央子
写真:シラタニタカシ
編集:株式会社アーク・コミュニケーションズ
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