ハウス食品グループの品質保証の考え方は、各プロセス間で連携して保証する「プロセス保証」です。後工程はお客様と考え、各プロセスで品質を作りこみ保証しています。
更に、「現場主義」で交わるという考えの基にこれまでの失敗や成功も含めた経験に基づく知見や気づきをグループで共有し品質保証に活かしております。
「プロセス保証」の考え方を実践するため、異常を「起こさせないしくみ」と「気づくしくみ」の両立による不良品流出防止を目的として取り組んでいます。
現在使われているしくみを「起こさせない」と「気づく」の視点で整理し、「しくみの見える化」を行い、しくみの有効性や、しくみに不足や過剰がないかの検証を、ハウス食品グループ各社の品質保証部門と生産部門、および品質保証統括部が連携して、三位一体で取り組んでいます。
ハウス食品グループ本社では、「品質を重視する組織風土を醸成する」取り組みとして2018年より≪プロフェッショナル表彰制度~現場の凄さ~≫を行っています。
この制度は品質保証の土台が現場の地道な努力の継続にあり、非常に大切であるという思いのもと、日々工夫や努力を重ねる現場に、この思いが伝わるよう現場に赴き、感謝の気持ちを伝え、更なる品質を重視する風土醸成を目的としています。
ハウス食品グループのものづくりに関わる現場を対象に、品質に対して地道な継続や大きな変化への対応をとった社員・組織を表彰しています。エントリーは周囲から推薦を受けた社員を選出します。
対象事業会社
ハウス食品、サンハウス食品、サンサプライ、ハウスあいファクトリー、ハウスウェルネスフーズ、壱番屋、ハウスギャバン、マロニー、デリカシェフ、ハウス物流サービス
実際の作業を見てインタビューを行い、品質保証につながる難しさやノウハウ、それを継続する想いについて「現場の凄さ」を確認します。一見何気なく行われている作業の中にも難しさやノウハウを求められるものがあり、作業を継続することで精度やスピードが上がると共に、品質の維持・向上が実現できています。
現場での確認結果をもとに、表彰委員会で受賞者を選定します。
受賞結果は、ハウス食品グループ本社役員、事業会社社長が参加するグループ品質保証会議の場で紹介しています。
2023年は15人の方が受賞しました。
表彰式では、グループ本社役員が現場へ足を運び、受賞者本人へ直接感謝の言葉を伝えています。地道な継続に対して会社が目を向けることにより、現場のモチベ―ション向上・品質を重視する風土醸成をはかっています。
ハウス食品グループでは、商品パッケージの表示について、食品表示法等の法令を遵守した適正な表示となるように努めています。
作り方、応用レシピなどについても、お客様に分かりやすい表示になるよう常に改善を行っています。
ハウス食品グループでは、景品表示法・健康増進法・医薬品医療機器等法に基づいた、グループ共通の「広告・販促物表現指針」を制定し、法令遵守に努めております。
法令の改正や解釈の変化に合わせ、指針を見直すとともに、学習会やイントラネットにより周知を図っております。
ハウス食品グループでは、品質保証に関することや、食品会社として理解しておきたい“食”に関する知識と見識を深めるために、学習の機会を設けております。最近ではオンラインを利用して、グループ各社の社員が同時に受講が可能な学習会も開催しております。
お客様に信頼いただける商品情報をお届けするために、専門的知識の理解や最新情報の収集を目的として、学習会を実施しております。
ハウス食品グループでは、様々な分野の専門家の方を招いた講習会を実施し、食品会社としての知識を広げられる場を設けています。
◆食品のリスクコミュニケーション~なぜ難しいのか~
◆食品表示検定初級対策学習会
◆食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について
◆事業者が知っておくべき、食品・健康食品の表示ルール
◆持続可能な広告作成~企業としての“こうありたい”を表現しお客様の信頼を得続けるために~
◆「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」制定までの道のり
以下の写真は外部講師を招いて学習会を実施した時の様子
入社2年目の社員(キャリア採用も含む)を対象にモノづくりの基礎、ハウス食品グループの品質へのこだわりについて、独自に制作したプログラムで、学習を行っています。
「食品衛生法」の改正により、国内の食品を取り扱う事業者全てに対して、HACCPに沿った衛生管理の義務化が開始されました。
ハウス食品グループの設計開発、製造、購買、品質管理、品質保証業務に携わる社員に、HACCPの知識及び実践力の習得をねらいとする学習会を実施しております。