植物工場における付加価値野菜の栽培研究

 ハウス食品グループは「食で健康」クオリティ企業への変革を目指し、付加価値を有する野菜の栽培研究を通じて、素材の良さを活かす/加工することによる価値創造に取組んでいます。

共創によるアイテム生産

 農作物栽培に対する外部環境が大きく変化する中、私たちは栽培環境コントロールにより、付加価値のある野菜を安定して提供可能な植物工場(人工光型水耕栽培)を一手段として、バジル栽培にチャレンジしています。外部ベンチャーと共創しながら、2019年から植物工場で高品質なバジルを生産、販売しています。

共創によるアイテム生産

香りの強いバジルの開発

植物工場栽培を通じたお客様への提供価値として、私たちは風味の強いバジルを栽培することを目標に掲げて開発に取組みました。
植物工場の強みは、温度・湿度、二酸化炭素濃度、光質・光強度、日長、肥料濃度など、種々の条件をコントロールして、自分たちが作りたい品質を生産できることですが、これら変数は無数の組合せがあります。そこで私たちは、多くの栽培環境下で実験を繰り返し、バジルの生育動態を詳細に観察することで、栽培環境を最適化し、播種から約3週間で収穫できる促成栽培技術を確立しました。

香りの強いバジルの開発

この技術確立により、私たちの植物工場産バジルは風味面・品質面で土耕品と差別化できる価値を獲得し、高品質のバジルを安定供給することを可能にしました。私たちが開発したバジルは、食感が柔らかくて苦味が少なく、かつ香りが強い点が特徴です。またこのバジルは、従来品と比較して日持ち性が大幅に伸び、お客様に大変喜ばれています。

香りの強いバジルの開発