Xで発信している“爆速レシピ”が「簡単でおいしい!」と話題の、料理研究家 リュウジさんに、「おいしい家族育」の実践のヒントとなるお話を伺いました。
3回目のテーマは、「アレンジする楽しみを育てよう」。今回も料理愛あふれるリュウジさんから、さまざまなヒントをいただきました。記事の最後では、リュウジさん考案の新感覚レンジパスタ「プロクオリティカレーパスタ」をご紹介します。
簡単につくれる“爆速レシピ”をXや本でお伝えしていますが、たまに「どんな調理道具が必要ですか?」と聞かれることがあります。持っておいたほうがいいとよくオススメしているのが、電子レンジです。まだ家にないという人は、買っておいて損はないと思います。でも基本は食材と同じように、調理器具にもこだわっていないんです。
実際、僕が持っている調理器具も100均で買ったものが多く、新しく高価なものを買い足すときは「本当にこれ必要?」と、いつも自問自答しています。
最近のヒットレシピに「無水キーマカレー」があります。水を一切使わないので驚かれるのですが、代わりにトマト缶を使用します。トマト缶にはたくさん水分が含まれているため、水を使わなくても十分おいしいカレーができるんです。あとは肉と玉ねぎの量で、味の濃さを調整しています。また肉ではなく、炒った豆腐を使用するのもオススメです。ヘルシーですし、ダイエットにもいいと思います。
無水カレーは、電子レンジでササッとつくれます。ただ、玉ねぎを飴色にしたりなど凝ったことはできませんので、そのままだと少し物足りなさを感じてしまう。そこでウスターソースを入れます。香り高くなって味に奥行きが出るだけでなく、玉ねぎを炒める15分を節約することもできます。十分満足できるおいしさで、しかも15分短縮できるならうれしいですよね。そうやって調理法や材料を置き換えていくと料理の負担が減りますし、レシピも無限にできるといえます。
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レシピ本を多いときは年に5冊出版していて、レシピ数は1500ほどになります。日々の暮らしには十分かもしれませんが、プロの料理研究家であるからには次々とおいしい料理を出し続けなければなりません。煮詰まったときはどこかのお店へ食べに行くこともありますし、メキシコ料理やイタリア料理など、昔勉強した世界各国の料理から着想を得ることも多いですね。
なかでもよく実践しているのが、ある料理の食材と、ある料理の食材を入れ替えること。たとえば、タイ料理のナンプラー(魚醤)の代わりに白だしを使ったり、その反対に白だしの代わりにレモンを入れて、和食をタイ料理っぽくしたり・・・。結構、ひらめきに任せることも多くて、「これとこれを使えば、この味に近づくんじゃない?」とイメージしながらレシピ開発を楽しんでいます。
ご家庭でもメニューの壁にぶつかることは多いと思いますが、「レシピ通りにしなくては!」と固定概念にとらわれず、楽な気持ちで料理をされるといいと思います。意外なおいしさを発見できたり、つくること自体をもっと楽しめるはずですよ。今度、レシピに書いてある材料がなかったときは、ぜひ別のもので代用してみてください。アレンジすることの面白さを、実感いただけると思います。
超旨いので一度試してほしい、レトルトカレーを使った新感覚レンジパスタ
耐熱容器にパスタ100g、水200cc、バター10g、塩小1/4、豚バラ70g、玉葱1/8個、
600w9分チンしハウス食品からいただいたプロクオリティビーフカレーを1袋入れ
混ぜ2分チン
粉チーズかけ完成
「簡単なのに旨すぎる!」「真似してみたいアレンジ料理!」SNSでご自身のレシピを多数掲載し、「バズ料理研究家」として有名に。
今、大人気の料理研究家です。
「やみつきバズレシピ」「クタクタでも速攻でつくれる! バズレシピ 太らないおかず編」等多数の書籍を出版しており、第5回、第6回レシピ本大賞を連続入選中。 著書累計発行部数は30万部を突破。
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