イベントレポート Vol.06
第2回食物アレルギーティーンズミーティング
「食品表示」について学び、食品メーカーの人と一緒に考えよう
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実施日 : 2019年12月13日
実施場所 : ハウス食品グループ東京本社
2019年12月13日(金)ハウス食品グループ本社にて、第2回食物アレルギーティーンズミーティングが開催されました。今回も、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長の赤城智美さん、北海道大学准教授のエマ・クックさんが中心となり、食物アレルギーがある10代~20代の方々を対象に企画され、ワークショップなどを実施しました。
今回のテーマは、食物アレルギーに関する「法律」や「食品表示」について、食品メーカーがどのような対応・工夫をしているかを学んでいただき、ディスカッションや質疑応答や意見交換を通じ、相互理解を深めていただくことでした。
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まずはハウス食品グループ社員から、食品表示法について、実際にバーモントカレーなどの製品パッケージを見ていただきながら、アレルゲンの表示方法には個別表示と一括表示があること、同じアレルギー物質名が複数回出てくる場合は省略されることなどを説明しました。また、2020年3月までは食品表示法が改正の経過措置期間であり、ミーティング開催時は新・旧の表示が混在している期間であること、2019年9月にアーモンドが表示推奨品目に追加されたこと、表示は8ポイント以上の大きさが定められていることなど、食品表示に対し企業が取り組んでいることや現状について話しました。
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参加されたティーンたちからは、「狭いスペースに小さい文字が詰まっているので、急いで買い物をする時には確認が大変」「表示義務がない食品のアレルギーがあるので、自分で判断することも必要」などの意見がありました。これに対しハウス食品グループ社員からは、「行政側もそうした問題点は把握しており、表示の優先順位を決めたうえで、スマートフォン等を活用して、アレルギーの情報が確認できるやり方などがないか模索されている」「食品メーカーもどうすれば分かりやすいのかと、各社工夫をしている」と回答しました。
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その後は赤城さんとエマ・クックさんを中心にグループワークが行われました。テーマは「アレルギーで困っていること・不安なこと」。一人ひとりがカードにこれまでの体験や想いを書き出し、全員で話し合いました。「宴会などでコース料理が出る場合、一人だけ違うものを頼むことは難しい」「食事は残さず食べるべき、と考えている方には理解いただきづらい」「アレルギーで食べられないものを残していると、嫌いで残していると誤解されてしまう」「お弁当や総菜など表示シールが裏面に貼られているものは、中身を崩さないように持ち上げて表示を確認しなければいけないので勇気がいる」「値引きシールが表示の上に貼られていて、アレルギー表示が見えなくて困った」など、さまざまな意見がありました。
グループワークが進むなか「菜食主義とアレルギーは違うことが理解してもらえず困ったことがある」という体験談や、「アレルギーとアナフィラキシーが関係ないものだと思っている人が多い」などの感想も挙げられました。「最近、血液検査を受けたが、現在は問題のない複数の食品もアレルギーだと判明して戸惑った。将来的にこれらの食品がアレルギー症状を発症する可能性があるのか気になる」「体調によっては少量なら食べられる日もあるが、見極めが難しい」という声もありました。
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最後に意見や声を付箋に書き出し「人・気持ち」「社会の問題」「実生活」「その他の不安」といったカテゴリーに分類し、模造紙に貼り出しました。赤城さんからは、「食物アレルギーがある人たちが困っていることを、周囲の人たちにもっと気づいてもらえる・理解してもらえる世の中になると良いですね」とお話をいただきました。
ハウス食品は「特定原材料不使用シリーズ」をはじめとする、食品アレルギー配慮製品等を製造・販売する企業として、今回参加されたティーンの皆さまからいただいた声を”より良いものづくり”へとつなげてまいります。