任せる気持ちが大事!子どもたちを成長させる食卓のお手伝いの秘訣6選

任せる気持ちが大事!子どもたちを成長させる食卓のお手伝いの秘訣6選
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簡単なことから、「すべてお任せ!」まで、積極的に子どもたちにお手伝い(家事)に参加してもらうことは、お母さんが楽になるためというより、子どもが生きる力を育てる大切な機会になるようです。今回は生活コラムニストのももせいづみさんに、家族でお手伝いを楽しみながら、少しずつ子どもたちの成長につなげていく暮らし方を伺いました。

【1】ランチョンマットでテーブルセッティングしてみよう

食卓のセッティングや片付けには積極的に子どもに参加してもらって。この際、ランチョンマットや個別のトレーを使う習慣を作ると、その上にあるものを自分で片付けるというわかりやすいサインに。片付け専用の音楽を決めて、かかっている間一緒に片付けるというのも楽しいですよ。

【2】便利家電でどんどん手抜き、子どもたちもカンタンお手伝い

食器洗い機を導入すれば、子どもでも後片付けが簡単。自動調理機能が進化したオーブンレンジや電気調理鍋は、ボタンを押すだけでさまざまなメニューが作れて達成感もアップ。留守番の日でも少し準備しておけば、夕食を作ってもらえます。これからの時代はこうした便利家電をデフォルトにしたお料理づくりも、できるようになっておくとよいですね。

【3】「家族の仕組み」で自然と家事に参加できる環境を

たとえばお弁当用におかずを作り置きするときは、お弁当箱のおかず入れの大きさに合ったシリコンや紙のカップを用意して、このサイズに合わせてカットした食材で作り置きをする「モジュール(規格)保存」をしてみては? こうして基本サイズをそろえておけば、好きなカップを選んでおかず入れに並べてレンジでチンしたら、あとはごはんを詰めるだけでお弁当の完成。おかずは好きなものを選べるから、不満も生まれませんね。
こんな「家族の仕組み」を作ることで、自然と家事に参加できる環境を作っていきましょう。

【4】子どもに全部おまかせ!の家事を作ってみよう

「お母さんを手伝って」とその都度指示を出すのではなく、しなかったら家族みんなが困る家事をひとつ、子どもに任せてみませんか。
もしうっかり忘れていても、すぐ手を出さずに、「そろそろ時間だよ」と根気よく助言します。結果的にごはんが炊けなかったり、失敗したりしてしまっても責めずに「早炊きなら間に合うかな?うどんでいいかな?硬いご飯はおかゆにする?」など、どうしたら解決できるかを一緒に考えて。わが家では、3歳から息子に夕食のごはんの炊飯を任せてみました。無洗米を使えば、3歳でも十分にできる家事となりました。

お手伝いはお母さんが楽になるためにするものというよりも、子どもが「生きる力」を身につける大切な機会ととらえてみましょう。

忙しい日々の中、毎日必ずは無理でも、時間と気持ちの余裕がある時に、少しずつでもいいので取り組んでみて。子どもたちが家事の起承転結と、結果の責任のとり方について学ぶとてもよい機会になりますよ。

【5】みんなで褒めあおう

上記のようなお話をすると、「それが一番難しい気がします。子どもにやってもらうとただでさえ忙しいのに時間がかかるし……このコツを知りたいです」といった質問をよくいただきます。
そうですよね、こうしたらうまくいくというコツ、誰だって知りたいと思います。でも、子どもはそれぞれ個性があってみな違いますから、こうすれば確実に結果が出るという魔法のコツはありません。よく子どもを見て方法を変えながら、地道に取り組んでいくしかありません。

身も蓋もないじゃないかと思われるかもしれませんが、「うまくいかない!」とイライラしてしまう時に一番必要なのは、いますごく頑張っているお母さんをギュッとして「大丈夫、よくやってるよ」「イライラしちゃうよね、仕方ないよね。でも子どももどんどん大きくなるから、一緒に過ごせる時間を大切にしようね」と声をかけくれる存在なのかもしれません。パートナーと、友達と、ぜひお互いを褒め合ってあげてください。夕食時に、その日にいちばんよくできたことを、家族がそれぞれ褒め合うなんていうのも素敵です。
無理なら、鏡で自分を見て、声に出してたくさん自分を褒めましょう。うまくできなくても、ダメでもぜんぜん大丈夫。みんな世界にたった一人の大切な存在なんですから。

【6】食卓から世界につながる体験を

食事は家庭の中の個人的な営みのように見えますが、実は外の世界と密接につながっています。この野菜はどんな風に作られているのかな。お肉やお魚はどこから来るのだろう。日本はどのくらいの食べ残しが捨てられているの?

地球温暖化や海洋プラスチックの問題など、これからの子どもたちは、環境問題もしっかり見据えていくことがとても大切です。毎日の食卓から、社会に目を向けるきっかけを少しずつでも取り入れていきましょう。子どもたちの素朴な疑問から、親のほうが教わることもあります。一緒に調べたり、見に出かけたり、楽しみながら向き合って。

私の知人は、月に二回「おにぎりの日」を作っているそうです。敢えて、おかずを作らずおにぎりと味噌汁だけの夕食を囲み、浮いたお金を貯めて、子どもと一緒に食糧難の国に寄付するのだとか。こうした行動は、子どもたちにもいろいろな刺激を与えてくれそうですね。

プロフィール
ももせいづみ

生活コラムニスト。All About「時短生活」ガイド。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている。豊富なアイデアは男女、年代を問わず支持されており、メディア取材や本の執筆、講演などで活躍中。著書多数。

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