もしかして、知らないうちに縛られてる?みんなで気持ちよく過ごすための“頑張りすぎない”暮らしレシピ 7選

もしかして、知らないうちに縛られてる?みんなで気持ちよく過ごすための“頑張りすぎない”暮らしレシピ 7選
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料理、家事、子育て……「しっかりしなきゃ」「こうあるべき」といった思い込みに縛られて毎日大変と感じている人も多いかも。そこで今回は生活コラムニストのももせいづみさんに、毎日が少し楽になるかもしれない、「こうあるべき」から解放されるヒントを伺いました。

【1】料理の基本は一汁三菜……ってホント?

現代の家庭料理でお手本とされる「一汁三菜」。その原点はおもてなし料理を家庭に取り入れようとして生まれた理想形で、歴史は意外と浅いもの。もちろん、時間も気力もある時は、バランスのよい一汁三菜を楽しみましょう。でも、基本はワンプレートのようなシンプルメニューでも十分! 汁物やカレー・シチューに野菜をたっぷり入れるなど工夫をすれば大丈夫。

【2】バランスよく一日30品目食べましょう……はもう古い?

1985年に文部省(現・文部科学省)・厚生省(現・厚生労働省)・農林水産省が「一日30品目」を目標に食べることを指針として発表しましたが、実際に30品目とっている人は過剰摂取になっていることなどがわかり2000年に30品目の項目は削除。共同の”食生活指針”では、「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」とされています。目安としては14品目。

「14品目でも大変」と思う人もいるかもしれませんが、この目安は一日の中で完結しなくても大丈夫。1週間単位ぐらいで今日野菜が少なかったら、週末にサラダたっぷり!といった具合でおおらかに。

【3】朝ごはん、きちんとつくらず毎日同じでも問題ない?

一日を元気で過ごすために、大人も子どもも朝ごはんはしっかり食べたいところ。ただでさえ忙しい朝、朝食メニューは毎日同じでも問題ありません。朝、子どもに野菜を食べさせられないと悩むお母さんも多いですが、いっそのこと「朝は炭水化物、糖質を効率よくとれればオッケー」と割り切ると、とても楽になります。バナナやヨーグルトなど、簡単なものを加えながら、市販品や常備菜のみで調理なし、毎日同じで十分です。
食べ盛りのお子さんがいて、しっかり食べさせたいのなら、ホットプレートを用意して、食べたいものを自分で用意してもらう形に切り替えましょう。卵、ベーコン、パンなどすべて焼けますし、スープの小鍋を温めることも可能。子どもたちは意外とセルフサービスが大好きです。

【4】冷凍したら栄養価が落ち……ない?さらにメリットも

できるだけ新鮮な野菜を使ったほうが栄養価も高い気がしますが、実は冷凍することで栄養価や旨味がアップする野菜もあります。たとえば、きのこを冷凍することで旨みと栄養がアップすることは知られていますが、他にも小松菜やブロッコリー、にんじんなど。さらに、新鮮な状態で冷凍しておけば、長期冷蔵するより栄養価が維持できる、冷凍することで繊維がこわれ、早く火が通り、味がしみやすくなるという効果も。
安い時にまとめ買いしておけば節約になるし、気軽に使えるから毎日の野菜の摂取量も増やせます。市販の冷凍食品も効率よく活用して。
種類ごとに分けるだけではなく、よく使う料理にあわせて数種類の野菜をミックスして冷凍する方法もおすすめです。

【5】手づくりの愛情弁当が一番健康的……とは限らない?

お弁当は日本の誇る文化。食費の節約にもつながりますが、外食より健康的と一概には言えない面も。おかずに揚げ物や味の濃いものが多くなりがちで、夏場は衛生面にも配慮が必要です。子どもに人気のキャラ弁は、手で触る部分が多いので特に注意しましょう。
大人であれば社食や外食も利用。会社でレンジが使用できるなら、レトルト食品なども上手に利用して、朝の時間をあわただしくしない工夫を。

【6】献立は毎日違うものを考え……なくてもいい?

毎日献立を変えなくては、というのは日本ならではの発想。そもそも、和洋中華とバラエティに富んだ献立が食卓に並ぶ国は、そう多くはありません。

とはいえ毎日同じでは飽きてしまいます。おすすめは献立が決まっている曜日をつくること。たとえば水曜日は鍋料理、金曜日はカレーと2日決めるだけでも、ちょっと肩の荷がおりますね。家族も「今日はカレーの日だ!」と楽しみに帰ってきてくれるかもしれません。献立を「考える」ことをやめるだけでも、ちょっと楽になります。味付けやカレーのルウを変えたり、具材を変えたりするだけでもバリエーションが広がります!金曜日に、冷蔵庫の整理をかねて余った野菜を使ってカレーをつくれば、エコにもなりますね。

【7】午後9時までに寝かさないと学力が落ちる?

成長ホルモンのゴールデンタイムという考え方が流布したこともありますが、これはあまり根拠がないことということがわかっています。早寝したほうが翌日のパフォーマンスがよいのは確かですが、そのために帰宅後に時間がなく、イライラが募ってしまうのでは逆効果です。

疲れてしまったら、いろいろ遅くなってしまうのも当たり前。完璧を目指さず、ゆるやかに自分も子どもも許す視点を。その上で、自分自身のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を確保するためにも、子どもに早寝をさせるなら自分も一緒に寝て、早起きするライフスタイルに。パートナーとの時間ややり残しの家事の時間も朝に確保するなど、割り切りも大事です。

家事も料理も、無理せず楽しく!

日本の女性の家事時間は、世界の中でもとても多いのだとか。衛生や栄養面への感心も高い上、家庭の献立も和洋中華とレパートリーが豊富で、調味料や調理器具もたくさん持っています。私もいくつかの国で暮らしましたが、日本の家事レベルは本当にすごいなあとよく思います。だから、もしかしたら「ちょっとズボラかも?」「手抜きばかりでごめん」ぐらいでちょうどいいのかもしれません。
家事も料理も、笑顔でできるなら、どんどん楽しく取り組んで。でも、ちょっとしんどいなと思うことは、無理せず手放して、楽に暮らせる方法を探してみてくださいね!

プロフィール
ももせいづみさん

生活コラムニスト。All About「時短生活」ガイド。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信し続けている。豊富なアイデアは男女、年代を問わず支持されており、メディア取材や本の執筆、講演などで活躍中。著書多数。

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