「スマイルボール」10月末から数量限定・チャネル限定で発売

2016年10月20日

“切っても涙の出ない、丸かじりできるタマネギ“

ハウス食品グループが作り出した、“切っても涙が出ない、丸かじりできるタマネギ”、「スマイルボール」を昨年に引き続き、本年も数量限定・チャネル限定で10月末から発売いたします。

タマネギを切ると涙の出る理由

タマネギは、涙の出る成分(=辛み成分)が含まれているわけではありません。タマネギを切ったり、つぶしたりした際に、アミノ酸と酵素が反応することで初めて涙の出る成分(=辛み成分)が発生します。

発生した成分が、揮発し目を刺激することが涙の出る理由です。

「スマイルボール」の特徴

・品種改良でタマネギの涙の出る成分(=辛み成分)が発生するのを抑えた、新しいタマネギです。

・辛みがほとんどなく、タマネギ本来の甘みをそのまま感じられます。

・生で食べる際に、水にさらす必要がありません。栄養成分の流失を気にすることなくタマネギ本来の栄養をまるごと摂ることができます。

・生のままで丸かじりしたり、さまざまな食べ方をお楽しみいただけます。

・タマネギを切った時、目にしみることがないため、快適に調理できます。

「スマイルボール」の調理例

調理例1

左上)くし切りにしてハーブソルトとオリーブオイルをかけた「タマネギチップス」

左下)さいの目に切ったタマネギとごま油、塩、いりごまを混ぜ、ごはんにかけた「タマネギごはん」

右)タマネギを器にして、残りをみじん切りにし、カニのほぐし身やむきえび、ゆで卵などを和えたサラダをのせた「カップサラダ」

画像:調理例1

画像:調理例1

調理例2

左)くし切りにしたタマネギ、加熱したたらとジャガイモを混ぜ、マスタードなどで味を調えた「たらとポテトのタマネギサラダ」

右上)鬼おろしにしたタマネギを一緒に食べる、「みぞれしゃぶしゃぶ」

右下)千切りにしたタマネギとロースハム、オリーブオイルなどをゆでたパスタにからめた「生パスタ」

画像:調理例2

画像:調理例2

「スマイルボール」と一般のタマネギの違い

タマネギには、もともとリンゴやナシに近い10~11度の糖度があります。切ったときに発生する辛み成分が甘みを隠し、感じにくくしています。

「スマイルボール」は、辛み成分(=涙の出る成分)ができるのに必要な酵素が、非常に少ないタマネギです。切っても辛み成分がほとんど発生しないので、生のまま丸かじりしてもタマネギ本来の甘みをそのまま感じられます。

画像:「スマイルボール」と一般のタマネギの違い

画像:「スマイルボール」と一般のタマネギの違い

「スマイルボール」の販売について

・札幌・東京・名古屋・大阪の一部百貨店や専門店等で、数量限定で10月末から順次発売いたします。

・販売価格は、L玉1個で200円前後(税別)を想定しています。

今後の計画について

・(株)植物育種研究所と2016年10月に、資本提携を結びました。

・確かな技術力や業界ネットワークを有する(株)植物育種研究所に、「スマイルボール」の生産管理・販売を委託しながら、マーケティング活動を強化してまいります。

・まずは国内販売を中心に2017年に100t、2019年に1,000tの収穫を目指します。

・将来は海外での生産・販売やハウスグループとして、価値ある素材の開発を積極的に行うなど、素材・原料ビジネスへの参入も視野に取り組んでまいります。

・ハウス食品グループでは、今後もおいしさや機能性を保有した付加価値タマネギの研究開発・販売を進めてまいります。

「スマイルボール」の名前の由来

『涙を流さなくなることで、全てのお客様が笑顔になる新しいタマネギでありたい。これまでのタマネギにとらわれず、新しい食べ方や食シーンをお客様と一緒に(キャッチボールをしながら)創造できるタマネギでありたい。』という想いを込め、“笑顔”と“ボール”を組み合わせて「スマイルボール」としました。

「スマイルボール」ができるまでの経緯

1990年代~

レトルトカレーの製造時にタマネギとニンニクを炒めると緑色に変色してしまう現象(緑変現象)が起こることがあり、製造工程のロスを削減するために原因の解明・解決の研究を始める。 この研究の過程で、タマネギが涙の出る成分を作るためには、それまでに唱えられていた定説では説明できないことに気づく。

2002年

催涙成分合成酵素(lachrymatory factor synthase:LFS、催涙成分(=辛み成分)を作り出す化学反応を起こす酵素)の発見。催涙成分ができるには、アリイナーゼ(催涙成分ができるのに必要な酵素の一つ)とLFSが必要なことを発表(科学誌「Nature」に掲載)

催涙成分が生成する仕組み(反応経路)がわかったことで、逆にそれを応用して「涙の出ないタマネギ」ができるのではないかと考え、研究は次のステップへ。

遺伝子組み換えではない手法(重イオンビームをタマネギの種に照射し、育てたタマネギの中から、催涙性の弱いものを探し育てる)によるタマネギの品種改良をスタート。

画像:タマネギ催涙成分生成の反応経路

画像:タマネギ催涙成分生成の反応経路

2012年

遺伝子組み換えではない品種改良によって、アリイナーゼの量が非常に少ないタマネギ(スマイルボール)を作ることに成功。

2013年

2002年の「Nature」掲載論文が評価されて、イグ・ノーベル化学賞を受賞。「タマネギが人を泣かせる生化学的なプロセスは、科学者が考えていたより複雑であることを、明らかにした」ことが受賞理由。

2015年

3月 :日本園芸学会で発表。

10月:「スマイルボール」と名付け、数量限定で試験販売。

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