夕飯の残り物が、簡単アレンジで別の一品に。そんな一石二鳥のおかずを、Vol.1に引き続き、撮影現場やイベントでのケータリングが人気の「chioben(チオベン)」を営む料理人、山本千織さんに教えてもらいました。
東京・代々木上原にて、お弁当販売とケータリングの「chioben」を営む料理人。バラエティ豊かなおかずは彩り鮮やか、味わいも斬新なおいしさと評判で、多くのファンを獲得している。雑誌やwebなど、多くのメディアでも活躍中。
残ったおかずを別の一品に仕上げるアレンジレシピは、忙しい人の味方!翌日のお弁当や夕食などに使い回せるから、イチからつくるよりもずっと時短できます。今回、山本さんに教えてもらったのは、お刺身を春巻きにアレンジするレシピ。基本おかずの和風カルパッチョを使って、「chioben」のお弁当でも不動の人気を誇る春巻きに変身させます。
基本おかずとなる“白身魚の生姜オイルカルパッチョ”は、見た目にも華やかなごちそうメニューです。今回はタイを使用。しょうがと山椒のさわやかな風味が加わり、淡泊なタイによく合う和風テイストに仕上がっています。
白身魚のお刺身(今回はタイを使用):1/2冊しょうが(すりおろしたもの、もしくはチューブのもの):大さじ1
米油(なければサラダ油):大さじ1
塩:小さじ1/2
山椒:適量
付け合わせの野菜(水菜、ベビーリーフなど):適量
1.刺身用の魚を薄切りにして、さらに広げる。
2.すりおろしたしょうが、米油、塩、山椒を混ぜ合わせ、1のところどころにかける。
3.ベビーリーフを散らす。
「簡単でごちそう感があるカルパッチョです。アレンジレシピで加熱することを考え、マグロのように火を入れると臭みが出る魚は不向き。タイのような白身魚やホタテ、エビなどがよく合います。米油、塩、しょうがをベースにしたドレッシング、“chioben”の定番。今回は山椒も加えたことで、和風カルパッチョに仕上げています。オイルは米油ではなくお手持ちのもので構いませんが、調味料として使うので新鮮なおいしいオイルを使ってください」
アレンジレシピは“白身魚の生姜オイルカルパッチョ”とエリンギ、ネギを使った“白身魚の春巻き”です。頬張った瞬間、口の中に広がるのはタイとエリンギのおだし。皮のパリパリ感、エリンギのコリコリ感も相まって、さらなるおいしさが運ばれてきます。
白身魚の生姜オイルカルパッチョ:4枚分
長ネギ:5cm
エリンギ:1/2個
春巻きの皮:4枚
揚げ用油:適量
1.春巻きの皮を広げ、“白身魚の生姜オイルカルパッチョ”と千切りにした長ネギ、5cmの長さにカットしたエリンギを適量置く。
2.一度巻き終わったら、春巻きの皮をもう1枚広げて1を置き、二度巻きにする。
3.180℃の油で2を5分ほどカラッと揚げる。
「皮で包まれた春巻きは揚げると具材が蒸されるので、このタイとエリンギも一層ジューシーに仕上がります。おいしい揚げ加減は、火が完全に入りきらないくらい。皮を2枚使うと破けにくくなる上に、形が崩れにくくなるのでお弁当に最適。なお、具材を巻くと時間が経つにつれて皮が水分を吸い、破けやすくなるため、2枚目の皮は揚げる直前に巻くようにしてください」
循環型モデルの構築、そして健康長寿社会の実現に向けて取り組みを行っています。
ホームアクティビティHouse E-mag【chioben流 夕飯にもお弁当にも一石二鳥のおかず vol.2】お刺身の残りが大変身!白身魚の和風カルパッチョ&春巻き