「さあ、出来上がり!」と、料理を何気なくそのまま盛り付けていませんか?料理の味わいは、調味だけでなく、見た目からも大きく左右されます。ちょっとしたコツを知って意識するだけで、いつもの料理がもっとおいしそうに変わります。今回は、ハンバーグの盛り付けをご紹介します。
話を伺った人
料理研究家・フードディレクター。誰もが作りやすく、健康に配慮した、簡単でおいしい日常の料理を、雑誌・TV等で提案。新しいアイデアのある分かりやすいレシピが好評で、著書は120冊に上る。スタジオナッツ代表として、食品、調味料、家電メーカー等の商品撮影のフードスタイリングやディレクションも数多く手がけている。
いつものハンバーグも盛り付け次第で、レストランでいただくような、華やかさとおもてなし感がグンと増します。メインのハンバーグに添える野菜選びも盛り付けの大切な要素です。
サイズが大きめで、できればフラット(平ら)な器を選びます。大きめの器を選ぶことで、盛れるスペースが増え、器のキャンバスにデザインするように、楽しみながら盛り付けができます。
丸いハンバーグの付け合わせの野菜は、同じような形にならないようにします。メインのハンバーグが丸いフォルムなので、合わせる野菜は、丸型を避けて切るようにすると盛り付けのバランスが取れます。ズッキーニやにんじんなら輪切りではなくくし切りに、他の野菜も、棒状に切るなど、なるべく角ができるような切り方にします。
おしゃれ感のある付け合わせは、ゆで野菜よりも焼き野菜です。焼き色が盛り付けのアクセントになり、焼くことで野菜の旨みも増して、どんなハンバーグのソースの味わいにも合います。紫玉ねぎやキャベツ、マッシュルームなど、普段焼かない野菜を焼くのもおしゃれ感が増します。焼き野菜には、ベビーリーフを合わせるとさらにレストラン風に。ベビーリーフの中から、紫の色合の葉を選び、少し水に浸け、生き生きとさせて使います。
器は、2時・8時の方向にラインをイメージします。真横半分ではなく角度をつけると、意外とバランスがとれて、盛り付けが上手く見えます。
今回は、器のブルーのライン柄がアクセントになるので、これを利用して盛り付けてみましょう。添える焼き野菜は、ブルーのライン柄の上に、奥のほうからのせ、それに立てかけるように重ねて交互に盛り付けていきます。こうすると、空気が入ったように自然な盛り付けになります。上から全体を見るようにして盛りましょう。
ハンバーグをのせる位置は中央より少し右にずらします。そこにハンバーグを固定させるソースを流します。
今回は後からソースを散らすようにするので、固定のためだけでなく、ナイフで切ったハンバーグにソースがしっかりと絡むようにソースを敷きます。ハンバーグは正面を向け真横に置かずに、少し傾げるようにずらしておくとおしゃれです。
付け合わせの焼き野菜に生野菜を添え、ソースをハンバーグと添え野菜全体にかけていきます。
ソースは器の白い部分を生かして、波を描くようにかけてきます。ここは一発勝負ですが、少なめに少しずつかけてみましょう。
ポイントは余白を取るようにして、ソースをかけ過ぎないようにすることです。
いかがですが?いつものハンバーグが、豪華で華やか、おもてなしにぴったりの一皿に格上げされますね!
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循環型モデルの構築、そして健康長寿社会の実現に向けて取り組みを行っています。
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