インターネットやSNSを覗くと、もはや芸術のような作品も多い、キャラクター弁当。でも、「不器用だし時間もないし、そこまで作れない……」という人のために、今回は“時短”をキーワードにキャラクター弁当作りを伝授します!
フードデザイナー。キャラベニスト協会理事。2003年、長男の幼稚園入園をきっかけにキャラ弁を作り始め、2007年にキャラ弁教室「お弁当4KIDS」を主催。企業や自治体のイベントなどでの教室開催やテレビや雑誌などさまざまな媒体で活躍中。
「最初から完璧にしようとしなくて大丈夫!チーズや人参を型抜きするだけでも十分お子さんは喜んでくれますよ」と、話してくださったのは、All About「キャラ弁」ガイドの丸尾知美さん。
長男の幼稚園入園をきっかけにキャラクター弁当を作り始めて14年。子どもの喜ぶ顔と創作の達成感に魅了され、どんどんレベルアップしていったそうです。今では世界中から取材依頼が来る「キャラベニスト」と呼ばれています。
そんな丸尾さんが作るキャラクター弁当は、複雑な人物などをのぞけば20~40分で作れると言います。一体どんなコツがあるのでしょうか?
「時短という観点では、
●トマトや塩昆布など食材をそのまま使う
●おにぎりやコロッケの形ををそのまま活かす
●乗せるだけでできるものにする
といった3点を意識しています」
さらに、時短でキャラクター弁当を作るポイントとして、「おかずもごはんも可愛くしようと思うと大変なので、まずはおにぎりに顔を描くところから始めてみましょう!」とアドバイスをくださいました。
ママにとってお弁当作りは生活の一部。少しでもラクに可愛く作れたら、これほど嬉しいことはありませんよね。ここからは、簡単で可愛いキャラクター弁当作りの時短ワザを丸尾さんにレクチャーしていただきます。
この日のために丸尾さんが考案してくださった、時短かつ可愛いキャラクター弁当。一見難しそうに見えるけど、実は時短ワザが満載なんです。それぞれの作り方ポイントは以下をチェックして!
「キャラクターの顔やボールなど、出番の多い丸型のおにぎりは、ラップを使えば同時に2個作れます。手も汚れないし大きさを自由に成形できるので便利ですよ」
1.ラップの上に、ごはんを横長に置く。
2.ごはんを真ん中で二等分し、ラップの端をねじって軽く留める。
3.左右のごはんを持って、丸型になるようにねじる。
「細かい顔のパーツは、ハサミで一つずつ作るよりも海苔パンチで型抜きしてしまったほうがキレイで手早く作れます。顔を作るパンチは目だけ、口だけといった単体よりも顔全体が作れるものがおすすめです」
「おむすびに色を付けたいときは、ハケがあると便利。通常はごはんに醤油やめんつゆをまぜて色付けしますが、ハケで表面だけ塗れば時間も食器も節約できます」
「海苔で髪の毛を作る人が多いと思いますが、丁度よい大きさに切るのは難しく、ごはんに貼り付いて思い通りの形にできずに時間がかかってしまうことも。塩昆布なら乗せるだけで時短なうえ栄養バランスも整います」
「普通は丸く切ったものを乗せたり貼ったりする動物の鼻ですが、ストローのほうが早くて簡単。型抜きした際にストローに詰まったソーセージは、ブタさんのほっぺに再利用しています」
1.ソーセージを輪切りにする。(端の丸い部分はブタの耳として使うとムダなし!)
2.輪切りにしたソーセージの左右にストローを差し込み、鼻用の穴を開ける。
「立体感を出したいときや、耳や手といった細かいパーツを固定したいときは揚げパスタを刺す方法がおすすめ。動物のヒゲにも使えます。唐揚げなどを作るときに一緒に揚げると楽チン。たくさん作って何日かに分けて使用する場合は、フライパンでから煎りするといいですよ」
「今回はりんごになるようピックを葉っぱに見立てているのですが、葉っぱの形に切るのはコツがいるので手で形を作っています。ミニトマトに楊枝をそのまま刺すと突き出してしまうので、切って長さを調節してくださいね」
1.爪楊枝の中央より少し下あたりに、5cm程度にカットしたマスキングテープを貼り合わせる。
2.マスキングテープから上の楊枝部分をハサミで切り落とす。
3.マスキングテープの両端を斜めに切って三角形に。
4.マスキングテープの上下を指でギュギュッとつまみ寄せ、りんごの葉の形に整える。
「飾り切りはハサミや包丁を使うと時間がかかるので、ここでもストローを使います。刺して抜いてを繰り返すだけなので不器用さんでも手早くできるはず!」
1.タピオカ用ストローを半円になるようにハサミで切る。
2.切ったストローを卵の真ん中あたりに刺し、抜いたらまたその隣に刺し……と一周繰り返す(ストローの切り口がUの字の反対になるように卵に刺して)。パカッと開けたら完成!
ひとつひとつ作り方を知ると意外に簡単で、「これならできそう!」と思った人も多いはず。そこで最後は、あると便利なアイテムをご紹介します。最近はさまざまなお助けグッズがありますが、なかでも丸尾さんが「欠かせない!」というアイテムを厳選していただいたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
丸尾さんおすすめ度NO.1! キャラクター弁当に欠かせない顔が一瞬で作れます。眉毛とウインクをした目は、にっこり口にも使えますよ。
型抜きや飾り切りなどアイデア次第で色々使えるストローは、サイズ違いで持っておくと便利。
今回のようにピックとして使うだけでなく、海苔パンチで作った顔のパーツを運ぶときにも大活躍! ソーセージやごはんなど、油分や湿り気のある食材を爪楊枝でさわって海苔を取れば、ピンセットより早く運べます。
デザインが豊富に揃うマスキングテープがあれば、彩りが寂しいときも爪楊枝に貼り付けてすぐに旗や葉っぱを作ることができます。
小回りのきく小さなナイフは、細かい作業の多いお弁当作りに最適です。
キャラクター弁当には、食事が楽しくなって子どもの食欲アップに繋がったり、好き嫌いを減らせたりするというメリットも♪ 「今回ご紹介したワザを最初からすべてやろうとするとハードルが高く感じるかもしれませんが、どれか一つトライするだけでも開けるとわくわくするお弁当になりますよ」と丸尾さん。
時短ワザや便利グッズを取り入れて、上手に手抜きしながらキャラクター弁当作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
循環型モデルの構築、そして健康長寿社会の実現に向けて取り組みを行っています。
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