食材1つで作れるレシピを知っておくと、「これしかない!」というときに便利です。今回は、春の食材を使った週末の作り置きメニューをご紹介。シンプルで調理も簡単、しかも保存ができれば、きっと忙しい毎日の味方になってくれるはず。スパイスを上手に取り入れて香りのバリエーションを出すと、食材の新しい魅力に出会えるかもしれません。
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自称・日本一料理が下手な料理研究家として、料理初心者を中心に人気を集める。食材が1つしかなくてもできる、手軽でおいしい「しかない料理」を提唱し、雑誌やテレビなど多方面で活躍中。
今回レシピを紹介していただいたのは、食材1つしかない料理、その名も“しかない料理”を得意とする料理研究家・五十嵐豪さん。シンプルなレシピは、料理初心者でも簡単に作れると人気を集めています。今回は、”彩を添えたい” ”栄養をプラスしたい” ”季節感を出したい”という3つのテーマで、春らしいメニューを考案していただきました。どれも冷蔵庫で3日ほど保存できるので、週末にまとめて作っておくと楽ですよ。
まずは、みずみずしい新玉ねぎを使ったメニューから。新玉ねぎは辛味が少ないので生でも食べやすく、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を効率よく摂取できると言われています。
新玉ねぎ...1個
A辣油...小さじ1
A山椒...小さじ1
Aしょうゆ...小さじ2
A鰹節...小さじ2
Aレモン汁...小さじ1
Aこしょう..適量
冷蔵庫で3日
しびれる旨みの山椒と辣油の辛さが新玉ねぎの甘さと絡み合って、あとを引くおいしさ!
五十嵐さんによると「時間が経つごとに香りが中に入ってくので、その変化も楽しいです。山椒はフレッシュなほうが香りが引き立つので、2日目、3日目に食べる場合は、その都度足してみるとよいと思います」とのこと。
次は、鮮やかな緑色が春気分を盛り上げてくれるアスパラのお料理。にんにくオリーブ油はある程度の量ができるので、アスパラはまとめて炒めるのが効率的。そのまま食べてもおいしいですが、食べるときにお好みで温泉たまごをトッピングすれば、手軽なおつまみとしても重宝しますよ。
アスパラガス...6本
塩、こしょう...適量
オリーブ油...大さじ1
にんにく...1かけ
唐辛子...1本
タイム...ひとつまみ
オリーブ油(仕上げ用)...大さじ1
塩...適量
粗挽き黒こしょう...適量
冷蔵庫で3日
「アスパラガスの焼き加減は、鮮やかな緑色に変わるくらいが目安。コリコリっとした食感を残すなら、外側に火が通っている程度で大丈夫です。中まで火を通すとやさしい甘みが出るので、お好みで焼き加減を変えてください」と五十嵐さん。
さわやかなタイムの香りと、旨みたっぷりのにんにくオリーブ油が、アスパラにぴったり。包丁なしでできるのも感動的です。
最後は新じゃがを使ったメニューです。「しりしり」とは、沖縄の言葉で「せん切り」の意味。沖縄では「にんじんしりしり」という料理が有名ですが、今回はにんじんではなく新じゃがを使っています。スライサーですりおろして炒めるだけの、超シンプル料理、これも包丁&まな板要らずです。
新じゃがいも...4個
ごま油大さじ...1/2
クミン...小さじ1/2
ターメリック...小さじ1/2
しょうゆ...大さじ1
バター...20g
塩、こしょう...適量
冷蔵庫で3日
「『しりしり用スライサー』を使いましたが、せん切り用スライサーやチーズおろしでもOKです。新じゃがは崩れにくく炒めやすいので、ぜひ春の季節に試して欲しいメニューです」と五十嵐さん。
新じゃがならではのシャキシャキした歯ざわりとバターしょうゆ、それにスパイスの風味が加わって、くせになる味わい! お弁当のおかずにも向いているので、レパートリーに加えるといいでしょう。
いかがでしたか。いつもと違うスパイスや調味料を使うと、違った味わいになりますよね。食材が1つしかないからと頭を抱えずに、ぜひいろんな風味を楽しんでみてください。
循環型モデルの構築、そして健康長寿社会の実現に向けて取り組みを行っています。
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