食物アレルギーについて、ハウス食品グループがお伝えしたいこと ひとつのお鍋で、家族をひとつに。

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赤城智美さんコラム

食物アレルギーについて、赤城さんご自身の経験をもとにさまざまなエピソードをご紹介します。

コラム Vol.27
トマトとパイナップルの
不思議

子供が小さい頃、卵、乳製品、小麦がアレルゲンでしたが、根菜の煮つけや干物が好きで、和食一辺倒でも喜んで食べてくれたので、メニューをなんとかやりくりしていました。おやつはお煎餅、ゼリー、特定のメーカーのラムネとガム、果物くらいしか選べなかったので、だしを取った後の昆布、煮干し、塩で軽くもんだニンジンやセロリの野菜スティック、トマトもおやつにしていました。果物も季節によっては高くて買えない時があり、桃、みかん、パイナップルなど缶詰のフルーツもおやつの定番になっていきました。

ところが小学1年生の頃、目の前でカットした果物をジュースにしてくれるジューススタンドでパイナップルジュースを飲んだ時、口が痛くて飲めなかったことがありました。私が飲んでいたメロンのジュースと取り換えてもやっぱり口が痛くて飲めませんでした。
別の日には、今まで普通に食べていたバナナを一口かじっただけで歯茎が腫れてしまいました。トマトを食べると唇がタラコのようにパンパンに腫れあがり、大好きな干物も喉がかゆくなり喉がヒューヒュー言い出し、ある時から色々なものが口にできなくなりました。
OAS(口腔アレルギーシンドローム)を心配して小児科に行ったところ、「ヒスタミンやセロトニンに反応しているのかもしれない」と言われ、しばらく様子を見ることになりました。

そんなある日、子どもがパイナップルの入った酢豚をうっかり食べてしまったのですが、何事も起こらないという出来事がありました。翌日には缶詰のパイナップルを一口食べて、何も起こらないことを確認しました。バナナはタピオカ粉とさごやし粉を水で溶いて、揚げたものを食べて確認。「加熱してあるものは食べられるみたいだね」と子どもと二人で大喜びし、それから二口三口と食べる量を増やして「大丈夫」を確認しました。

果物と同じように魚や野菜の「大丈夫かどうかの確認」にとりかかったのですが、これは思ったようにうまくはいきませんでした。アジの鮮魚を買って、自宅で内臓を出して塩焼きしたものは食べられたけれど、売っているアジの開きは、喉や歯茎に影響が出ることが分かり、「開いて干した時点で多少のヒスタミンが出てしまうので、それに反応してしまう」と考えました。トマトはケチャップで炒めたチキンライスであれば、おにぎりの1/2サイズは食べられたけれど、それ以上は食べると口が痛くなりました。トマトの缶詰を使ったブラウンシチューは問題なし。生のトマトを潰して作ったブラウンシチューは、何口かで口が痛くなりました。結論、トマトは、「缶詰をさらに過熱したものを少量食べる。それ以外は食べない」となりました。

子どもは一連の確認結果を「パイナップルは缶詰を食べる。トマトは複雑。魚はとにかく新しいものを食べる。」とまとめていました。干物は小学4年生頃から食べても何の症状も出なくなりました。

色々な食べ物に過敏な時期は2年半で終わりましたが、食物アレルギーがある子の親同士で話すと、“こういった形で食べ物について試行錯誤して付き合っているのは、自分だけでなかったのだ”と感じて、孤独感が少し和らいだことを思い出しました。
振り返ってみると食物アレルギーがある子の子育ては「食べ物と向き合う」大事な時間だったのかも知れません。

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