食物アレルギーについて、ハウス食品グループがお伝えしたいこと ひとつのお鍋で、家族をひとつに。

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赤城智美さんコラム

食物アレルギーについて、赤城さんご自身の経験をもとにさまざまなエピソードをご紹介します。

コラム Vol.17
キウイフルーツの
交差抗原性

子どもが1歳の頃、キウイフルーツを食べて唇がタラコのように腫れてしまい、医師からアレルゲンとして除去するよう指導を受けました。キウイフルーツは加工食品に使われることはあまりないので、特に不便に感じることなく過ごしていたのですが、小学4年生の頃アレルギー性鼻炎の治療で耳鼻科に通い始めてから、色々な課題があることがわかってきました。

耳鼻科の治療を始めて数分経った頃「先生、痒くて痛い」と子どもが叫び始めたのです。耳鼻科の先生にアレルゲンを説明すると「キウイフルーツはラテックス(ゴムの一種)と交差抗原性があるからラテックス手袋もダメなんでしょうね」と言って、先生はカルテに赤字で「ラテックス禁忌対応」と書き込みました。

歯医者さんに行った時は初めに担当した医師に伝えたのですが、次から診てくれる人が代わってラテックスのことが正しく伝わっていなかったため、医師がラテックス手袋をしたまま治療してしまい、治療後に口の周りが赤く腫れてしまいました。そのあとかさぶたができてしまい、笑うとそれが切れて痛くなるし、食事のために口を開けるとさらに切れるため、口を少しだけ開けてスプーンで食べ物を口に押し込むようにして食事をしなければなりませんでした。

「あの時はひどかったよね」と今では笑って話せるようになりましたが、当時はひとつひとつのできごとがやるせなく情けなかったことを思い出します。人が普通にやっていることを、私たち親子はなぜ普通に通過できないのだろうか。そんな詮無き思いにかられていました。あらかじめ知ってさえいれば、何かしらの対応策を考えることができます。私たちのこんな経験も、どなたかの気づきにつながってくれれば嬉しいなぁと思います。

※交差抗原性:あるタンパク質に対してアレルギー症状を示す場合、構造が似たタンパク質に対しても、誤って異物と見なしてアレルギー症状を起こしてしまうこと

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