専門家からのお声

認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長・専務理事一般社団法人 食物アレルギーフォーラム 理事 赤城 智美(あかぎ ともみ)氏

認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長・専務理事一般社団法人 食物アレルギーフォーラム 理事 赤城 智美(あかぎ ともみ)氏

食物アレルギーがある人とその家族の現状

赤城 智美 氏
私は、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークの様々な活動を通して、食物アレルギーがある人とその家族の切実な悩みを実感しています。

例えば、学校では「皆と同じ給食を一緒に食べられない」、家庭では「ひとりだけメニューが違う」など、自分だけ皆と違うことを食事のたびに感じて、「ひとりぼっちだと感じる」と話す子どもたちがいます。また、以前から食物アレルギーがある人を対象にした商品はありましたが、幼児用のものがほとんどで、スパイスや風味が物足りず喜びの香りがしないものが多かったと思います。中学生になっても幼児用のパッケージのものを持っていかなければならないため、隠れて食べたり、お昼を抜いてしまう子どもたちもいました。

おいしいご飯をみんなと一緒に食べるという日常的な行為を楽しいと感じることができない子どもたちがたくさんいるのです。

「全ての人に看板ブランドを届ける」

そうした現状が一般的に広く知られていない中で、ハウス食品グループから「全ての人に看板ブランドを届ける」という想いで「特定原材料7品目不使用シリーズ バーモントカレー」が商品化されたことを知りました。

特定原材料7品目不使用シリーズ

特定原材料7品目不使用シリーズ

さっそく商品を購入し「特定原材料7品目不使用シリーズ バーモントカレー」を食物アレルギーの子をもつお母さんたち数人と一緒に食べてみました。「これなら小学校の高学年や大人でも満足ができる味だから、家族全員で一つのお鍋でカレーが作れる」、「学校行事の時などに箱ごと持っていっても恥ずかしくないパッケージだから、他の子の分も含めて全員分を作ると提案しても本人に嫌がられずにすむ」という意見を皆さんが口々に言っていたことがとても印象的でした。

バーモントカレーという誰もが知っているブランドで、アレルギー対応商品の開発に踏み切ってくれたハウス食品グループに大変感謝しています。

おいしさや品質、安全に妥協を許さないこだわり

赤城 智美 氏
開発担当の方からは、「おいしさや品質に妥協しません」、「目標とするおいしさや品質を得るために500回以上の試作を重ねました」とお伺いしました。特に、小麦を使わずにカレーらしいとろみや、牛乳を使わないでまろやかな味わいを引き出すのには相当苦労されたようですが、あきらめずがんばった結果、おいしい商品に仕上がったのだと思います。

また、もっとも重要なことは、安全性を確保し続けることだと思います。

そのために、使用する原料は、原料の原料までこだわって、かなり時間をかけて調査して採用されているとも伺いました。また、生産する工場は、ほかの商品を作らない専用の工場を立ち上げ、アレルギー物質を混入させないように以下の取り組みがおこなわれていることも知りました。
  • ■ 専用工場に入室するときは、通常のコスチュームからさらに専用のコスチュームに着替えていること。
  • ■ 専用工場で使用する器具、工具類は、すべて専用のものを使用し、作業は専用工場内にあるものだけでできるようにしていること。
  • ■ 使用する原料は、他の製品で使用する原料とふれないように、専用の場所で保管していること。

安全を確保するためには非常にコストや労力がかかることと思いますが、安全を確保し続けるために取り組まれているこだわりの強さに大変驚くとともに、そのこだわりを知ることで安心を実感できました。

ハウス食品グループへのエール

赤城 智美 氏
その真摯な取り組みに感謝すべく、私たちも参加している一般社団法人食物アレルギーフォーラムのアレルギー患者団体のボードメンバーから、昨年2016年、第1回「食物アレルギーの人の食と暮らしをささえる企業へ感謝状」をハウス食品グループに授与いたしました。

「全ての人に看板ブランドを届ける」という想いのもと、社員一丸となり皆が一緒に楽しめる「特定原材料7品目不使用シリーズ バーモントカレー」を開発・販売したこと、おいしさと品質、安全に対するこだわり、そして食物アレルギーを社会に広く伝えるテレビCMを展開し、食物アレルギーがある人やその家族の笑顔ある暮らしに多大なる貢献をしたことが、今回表彰させていただいた理由です。ありがとうございました。

食物アレルギーがある人やその家族を含めた消費者とのコミュニケーションを取り入れながらの商品開発を、今後もぜひ続けてほしいと思います。たくさんの対話の中から事実を見つけ、みんなが日々おいしく食べられて、笑顔ある暮らしが実現できる商品を提供し続けてほしいです。今後もハウス食品グループの「全ての人に看板ブランドを届ける」という想いを大切にしてください。

(取材内容は、2017年3月6日時点のものです。)