食物アレルギーについて、ハウス食品グループがお伝えしたいこと ひとつのお鍋で、家族をひとつに。

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赤城智美さんコラム

食物アレルギーについて、赤城さんご自身の経験をもとにさまざまなエピソードをご紹介します。

コラム Vol.09
みんなと違っても大丈夫

保育園はどこもそうなのでしょうか?わが子が卒園した保育園では毎月お誕生日会が開かれて、おやつの時間はケーキが出ました。
年少の頃からずっと毎月「ケーキの日」を乗り越えてきたので、子どもは「いつものことだ」というような感じで過ごしていたと思います。卵と乳がアレルゲンなので、ケーキの日は好きないちごかラフランスを家から持っていきました。驚くほど値段が高いときでも、お誕生日会の日は決意して買っていたと思います。その他にも「一番好き」な果物がバナナだったり煮たりんごだったり、バリエーションがあったので飽きずに過ごせたように思います。

ただひとつ工夫していたことがあって、それは「他の子どもたちが食べるものよりステキに見えないこと」が大事でした。分量も少し少なめにして「〇〇ちゃんはいいなあ、一人だけ特別で」と言われないようにしていたのです。そして本人には「保育園では少しだけ食べて、おうちに帰ったらたくさんおかわりができるよ」と話しておきました。

2歳からずっとみんなと違うけれど自分の分はちゃんとあるという体験をしてきたので、「自分はあれを食べることができない」という思いをあまり経験せずに過ごすことができたように思います。本人が誕生月のときもこのやり方は変えずに保育園で過ごしました。そして家ではどんぶりを使って何度も重ねて作った、大きなフルーツ入りホールケーキ風ゼリーを家族で囲んで、1/8にカットして誕生日を祝いました。

親は「ケーキの日を乗り越えてきた」と熱い思いでいるのですが、子どもは「えっ?皆と違うものを食べてたっけ?」「そういえば果物を買いに行くのが楽しみだった」というような断片的なことしか覚えておらず、疎外感をあまり感じなかったようでした。
他のクラスには、サツマイモのペーストをケーキのように固めて豆乳ホイップでデコレーションするとか、アレルギー用のケーキを購入するという人もいました。やり方はいろいろあると思います。いずれにしても「皆と同じ」にこだわらず子どもの「楽しい気持ち」を盛り上げることに一生懸命になれば、きっとうまくいくと思います。

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