食物アレルギーについて、ハウス食品グループがお伝えしたいこと ひとつのお鍋で、家族をひとつに。

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赤城智美さんコラム

食物アレルギーについて、赤城さんご自身の経験をもとにさまざまなエピソードをご紹介します。

コラム Vol.06
行事で出される
食べ物のこと

児童館主催の野外活動、団地のお祭り、秋の子ども神輿、保育園のお泊り会、学校の親子レクリエーション、これはみんな「お疲れ様!」と言って食べ物がふるまわれたイベントです。事前にメニューを聞いていたこともあるし、その場で初めてわかったこともありました。食べられないメニューを出されることがわかっているときは、食べられるものを持参したり、「今日は食べられないものが出されるから早めに帰っちゃおう」などと親子で事前に作戦を練っていました。

あるとき、イベントが終わって「楽しかったね」と話しているときに、予定外の食べ物がふるまわれました。その時、なぜか子どもの眉毛が八の字になっていたことを覚えています。小学校に上がる前までは「食べられる?それともだめ?」というように、目を輝かせて私の顔を覗き込んでいたものです。でも色々なことに出会って、たいていは食べられないということを経験してからは、「食べられなくてがっかり」ではなくて「困った」という顔をしていました。食べ物をふるまってくれた人に食物アレルギーのことを説明して「これを食べることができない」と話すと、多くの場合「代わりに食べられるものはないか」と探してくださいます。それでも食べられるものがないと、相手の方は恐縮してしまうのです。あるいは「なんだ食べられないのか」とあからさまに不機嫌になられることもありました。本当にその場で何かを食べなければならないときは、とりあえず急いで食べられるものを作りに家に帰るなど、何か対策を考えてやりくりしてきたと思います。「そんな母親の姿をいつも見ていたから、食べられないと確認すると思わず困った顔になっちゃったんだよ」と、ずいぶん後になってから子どもが教えてくれました。

イベントで、食べるものを作る担当になることができれば、わが子も含め全員で食べられるメニューを作ることもできるのですが、実際には必ずしもそういったことを引き受ける機会に巡り合えるとは限りませんでした。秋はさまざまな行事が行われます。知恵と工夫で、参加するみんなに笑顔をふるまえるイベントがたくさん増えるといいですね。

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