食物アレルギーについて、ハウス食品グループがお伝えしたいこと ひとつのお鍋で、家族をひとつに。

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赤城智美さんコラム

食物アレルギーについて、赤城さんご自身の経験をもとにさまざまなエピソードをご紹介します。

コラム Vol.05
帰省はうれしいけれど
少し憂鬱

土日や祝日を利用して、双方の両親が待つそれぞれのふるさとに子連れで出かけるのはとても楽しいことです。でも、子どもの食物アレルギーのことを考えると少し憂鬱でもあります。かわいい孫のために、できるだけ協力しようという気持ちはどのおじいちゃんやおばあちゃんも同じなのですが、時々間違ってしまうことがあるからです。

お菓子を渡す時には、全部表示を見て注意してくれるのに、カレーライスにはコクが出るからと牛乳をどぼどぼっと入れてしまったり、てんぷらの衣に卵をつけたり、お正月には伊達巻をわざわざ取り分けてくれたりと、とにかくいろんなことが起こりました。子どもは卵と乳がアレルゲンだと説明して、「間違って調理に使ってしまっている」と指摘すると、「あらっ、しまった!」と言ってくれるのですが、記憶はなかなか定着しない感じがするのです。結局、私が作った方が安心なのでどこへ行っても私が調理することになり、それはそれで楽しいのですが、連休のときなどは本当にへとへとになって体力的にはきつい思いをしました。

今は、食物アレルギー用のレトルト食品や、食物アレルギーの人だけでなく皆で食べられるカレーなどの商品ができて、すばらしいなあとつくづく思います。帰省したときは、日頃は台所に立たない夫でも料理が作れるように、あらかじめ材料をそろえて出かけるという人の話を聞いたことがあります。鍋ものとか、シチュー、カレーといった、「刻んで煮込むだけ」のメニューを考えて、材料を少しだけリッチなものにして、車に詰めて出かけるのだそうです。でも、実家に着くと、たいていはおばあちゃんが材料を活用してさっと料理してしまうため、実際には夫の出番はほとんどないのだと笑っていました。

そのご家庭はお兄ちゃんが卵アレルギー、妹が小麦とピーナッツのアレルギーでした。普段はお母さんが三食全部手作りしているので、帰省のときは「お母さんの休日を作ること」に皆が協力的なのだそうです。みんなで集まるときこそ、みんなで協力できるとき。家族そろっていい夏休みをお過ごしください。

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